アメリカ(2001-)
- 【現行モデル】 ※表記はメーカー発表の年です 掲載日/2014年10月21日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
AMERICA(2001-)
トライアンフツインの味わいが堪能できる
バーチカルツインミドルクルーザー
2001年にデビューした『アメリカ』は、北米市場での成功を念頭に置いて開発されたミドルクルーザーだ。エンジンとフレームの基本はボンネビルをベースとするものの、前後の車高を下げたうえでホイールベースを大幅に延長し、さらに専用設計のフロント18インチ、リア15インチホイールや、外装部品などを導入したこのモデルには、クルーザーならではの大らかな雰囲気と乗り味が備わっていた。
車体の他にアメリカで注目すべき要素は、エンジン内のクランクシャフトの位相角が、ボンネビルの360度とは異なる270度に設定されたことだろう。鼓動感とトラクションを追求して開発されたこの270度クランクは、後にスクランブラーにも投入され、2009年に登場する1,600ccバーチカルツインのサンダーバードも同じ位相角のクランクを採用。言ってみればアメリカの開発を通して、トライアンフはバーチカルツインの新たな可能性を発掘したのだ。
当初はスポークだったアメリカの前後ホイールがキャストに変更されたのは2007年からで、2008年には他の空冷バーチカルツイン車と同様、エンジンの排気量790ccから865cc化を敢行。さらに2011年からは、兄弟車である『スピードマスター』との差異を明確にするべく、前輪が18インチから16インチ化が行われている。なお近年は日本市場への輸入が途絶えていたアメリカだが、2013年にレギュラーモデルに復帰してからは、安定した人気を維持しているようだ。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 108万6,000円
- エンジン型式
- 空冷並列2気筒 DOHC 8バルブ
- 総排気量
- 790cc
- ボア×ストローク
- 86×68mm
- 最高出力
- 60ps/7,400rpm
- 最大トルク
- 6.1kg-m/3,500rpm
- 燃料供給
- キャブレター
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 5速
- オイル容量
- 4.5リットル
- 燃料タンク容量
- 16.6リットル
- サイズ
- 全長2,424×全幅955×全高1,184mm
- ホイールベース
- 1,655mm
- シート高
- 720mm
- 車両重量
- 226kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 100/80-18
- リアタイヤサイズ
- 170/80R15
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
カスピアンブルー/シルバー(2003)
マルベリーレッド/グラファイト(2005)
グッドウッドグリーン/シルバー(2005)
ジェットブラック(2005)
シルバー(2006)
ファントムブラック/サンセットレッド(2007)
ファントムブラック/トルネードレッド(2007)
パシフィックブルー/ニューイングランドホワイト(2007)
ファントムブラック(2007)
パシフィックブルー/エーゲンブルー(ゴールドコーチライン) (2008) ※燃料供給=フューエルインジェクション
ブルー/クリスタルホワイト(2011)
ファントムブラック(2011)
シンダーレッド/モレーロレッド(2014)
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