タイガー(1999)
- 掲載日/2014年12月09日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
TIGER(1999)
地道な熟成で着実に完成度を高めた
3気筒アドベンチャーツアラー
1993年に初代が登場した『タイガー』は、1999年に初のフルモデルチェンジを敢行。新規採用された3気筒ユニットは『T509スピードトリプル』用がベースだが、カムや圧縮比の変更によって、アドベンチャーツアラーとして最適な特性を獲得。同時に燃料供給もキャブレターからインジェクションに刷新され、最高出力は85psから87psに向上している。
専用設計されたフレームはスチールペリメタータイプで、この変更はシャシー剛性の向上に加えて、既存のバックボーンフレームでは実現できなかったエアボックスの大容量化にも貢献。タイヤサイズはそれまでのタイガーと同じフロント19インチ/リア17インチだが、カヤバ製の前後ショックユニットには、オンロードを重視した設定変更が行われていた。
以後のタイガーは1999年型をベースに地道な熟成が行われるようになり、エンジンの全面刷新が行われた2001年型では(排気量を885ccから955ccに拡大したうえで、吸排気バルブやマフラーなどを刷新)、最高出力が105psに向上。さらに2005年型では、キャストホイールの採用やディメンションの見直しといった車体まわりの改革が行われ、完成度を高めた2代目タイガーは、この分野では異例と言えるほどの軽快でスポーティなハンドリングを獲得することとなった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- –
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 885cc
- ボア×ストローク
- 76×65mm
- 最高出力
- 87ps/8,200rpm
- 最大トルク
- 7kg-m/4,000rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 4リットル
- 燃料タンク容量
- 24リットル
- サイズ
- 全長2,175×全幅860×全高1,345mm
- ホイールベース
- 1,550mm
- シート高
- 840/860mm
- 車両重量
- 215kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 110/80H19
- リアタイヤサイズ
- 150/70H17
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
ルーレットグリーン(2001)
ルシファーオレンジ(2003)
ブリティッシュグリーン(2005)
ルシファーオレンジ(2005)
アルミニウムシルバー(2005)
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スプリントST / RS(1999)
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