スプリントST / RS(1999)
- 掲載日/2014年12月15日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
SPRINT ST / RS(1999)
アルミツインスパーフレームの導入で
性能に磨きをかけた2代目スプリント
1999年にデビューした『スプリントST』は、トライアンフにとって初のアルミツインスパーフレーム採用車。1990年代前半にはスチールフレームを積極的に選択していたトライアンフも、1997年型『T595デイトナ/T509スピードトリプル』ですでにペリメタータイプのアルミフレームを導入していたが、シンプルで剛性に優れるツインスパータイプを導入したのは、スプリントSTが初めてだった。
キャラクターとしては既存の『スプリント』を受け継ぐものの、車名の末尾にSTが付いたこのモデルは、車体パーツのほとんどが専用設計。足まわりには、ブレンボ製ホイール(フロント3.50×17/リア5.50×17)やショーワ製の前後ショック、320mmブレーキディスク+ニッシン4ポットキャリパーなど、当時のスーパースポーツと同等の装備が採用されていた。
水冷3気筒エンジンは、T595デイトナから転用した955cc仕様だが、カムシャフトやインジェクションマップの変更で、スポーツツアラーとして最適な特性を獲得。なお、デイトナではニカシルめっきスリーブ/鍛造だったシリンダー&ピストンは、スプリントSTでは堅実さを求めて、鋳鉄スリーブ/鋳造に変更されている。
2000年には派生機種として、ハーフカウルの『スプリントRS』も登場。スイングアームを片持ち式から両支持式としたうえで、キャスター角を25°から24.5°に変更し、乾燥重量を207kgから199kgに削減したスプリントRSは、スプリントならではの運動性能に磨きをかけたモデルだった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 119万8,000円
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 955cc
- ボア×ストローク
- 79×65mm
- 最高出力
- 110ps/9,200rpm
- 最大トルク
- 10kg-m/6,200rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 4リットル
- 燃料タンク容量
- 21リットル
- サイズ
- 全長2,160×全幅735×全高1,220mm
- ホイールベース
- 1,470mm
- シート高
- 800mm
- 車両重量
- 207kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 120/70ZR17
- リアタイヤサイズ
- 180/55ZR17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
スプリントST ブリティッシュレーシンググリーン(2001)
スプリントRS ルシファーオレンジ(2001)
スプリントRS レーシングイエロー(2001)
スプリントST アルミニウムシルバー(2003)
スプリントRS カスピアンブルー(2003)
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