TT600(2000)
- 掲載日/2014年12月19日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
TT600(2000)
日本車に真っ向勝負を挑んだ
並列4気筒ミドルスーパースポーツ
2000年にデビューした『TT600』は、トライアンフが日本の4メーカーに真っ向勝負を挑んだミドルスーパースポーツ。アルミツインスパーフレーム+並列4気筒という構成は、日本車勢とまったく同じだったものの、発売と同時に世界各国で高評価を得たこのモデルは、活動再開から10年が経過したトライアンフの技術力が日本車と同等のレベルに達したことを証明する存在となった。
形式的には日本車を追随することになったTT600だが、ショートストローク指向のボア×ストローク(68×41.3mm)、プラズマ窒化処理を受けたクランクシャフト、セイイジェム製インジェクションなどを採用したパワーユニットは、同時代の日本車勢を上回る110psの最高出力を獲得。車体関連では、当時のクラス最軽量となる170kgの車重が目を引くものの、左右レールに押し出し材を用いたアルミツインスパーフレームやフルアジャスタブル式の前後ショックなどがレースを考慮して設計されていたことも、ストリートを前提に車両開発を行ってきたトライアンフにとっては画期的なことだった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 109万8,000円
- エンジン型式
- 水冷並列4気筒 DOHC 16バルブ
- 総排気量
- 599cc
- ボア×ストローク
- 68×41.3mm
- 最高出力
- 110ps/12,750rpm
- 最大トルク
- 7kg-m/11,000rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3リットル
- 燃料タンク容量
- 18リットル
- サイズ
- 全長2,060×全幅665×全高1,150mm
- ホイールベース
- 1,395mm
- シート高
- 810mm
- 車両重量
- 170kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 120/70ZR17
- リアタイヤサイズ
- 180/55ZR17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
レーシングイエロー(2001)
アルミニウムシルバー(2003)
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スプリントST / RS(1999) - 【次の記事へ】
トロフィー900 / 1200(1991)
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