トロフィー900 / 1200(1991)
- 掲載日/2014年12月22日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
TROPHY900 / 1200(1991)
好みに応じてエンジンを選択できた
トライアンフ製グランドツアラーの原点
1990年に活動を再開して以来、トライアンフは常に良質なツアラーモデルを市場に提供し続けている。その原点となったのが、1991年から販売が始まった『トロフィー』だ。防風性に優れるフェアリングやリラックスした乗車姿勢を実現するアップハンドルなど、このモデルが導入した快適装備は、1993年以降の『スプリント』シリーズや現代の『トロフィー/SE』などにも受け継がれていくのだが、初期のトロフィーには、排気量900ccの並列3気筒と1200ccの並列4気筒という2つのエンジンバリエーションが存在し、ユーザーは予算や用途に応じて好みの仕様を選択することが可能だった。
初年度から世界各国で好調なセールスを記録したトロフィー900/1200は、1993年になると外装部品やライディングポジション関連のパーツを中心としたマイナーチェンジを受け、1996年には従来はオプションだったパニアケースやリアキャリアなどを標準装備。結果的に初代トロフィーは、グランドツアラーとしての資質に磨きをかけながら、10年以上に渡って販売が続く長寿機種となったのである。
余談だが、トロフィー900/1200は頻繁にフェイスリフトが行われたモデルであり、当初は角型1灯式だったヘッドライトが、丸型2灯式に変更されたのは1993年から。そして1996年以降は同時代の『T595デイトナ』に通ずるイメージを与えるため、楕円型2灯式ヘッドライトが採用されている。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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※カッコ内はトロフィー1200
- 価格(消費税込み)
- –
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ(水冷並列4気筒 DOHC 16バルブ)
- 総排気量
- 885cc(1,180cc)
- ボア×ストローク
- 76×65mm
- 最高出力
- 98ps/9,000rpm(108ps/9,000rpm)
- 最大トルク
- 8kg-m/6,500rpm(9.6kg-m/7,750rpm)
- 燃料供給
- キャブレター
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3.75リットル
- 燃料タンク容量
- 25リットル
- サイズ
- 全長2,152×全幅760×全高1,270mm
- ホイールベース
- 1,490mm
- シート高
- 790mm
- 車両重量
- 217kg(228kg)乾燥
- フロントタイヤサイズ
- 120/70ZR17
- リアタイヤサイズ
- 170/60ZR17(180/55ZR17)
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
パシフィックブルー(2001)
サンセットレッド(2001)
グラファイト(2003)
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TT600(2000) - 【次の記事へ】
レジェンドTT(1998)
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