最新モデル試乗速報 トライアンフ スピードトリプル
- 掲載日/2011年02月22日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
取材・文/バイクブロス×ケニー佐川 撮影/バイクブロス×マガジンズ編集部
スピードトリプルのアイデンティティでもあるデュアルヘッドライトは従来の丸形から多角形にデザインを変更。モダンでアグレッシブな印象になった。
大ヒットを記録したトライアンフ発の
ストリートファイターが完全リニューアル
それまでカスタム色の強かった “ストリートファイター” というジャンルをメーカーメイドとして仕上げることで、今の人気カテゴリとして確立した立役者が、1994年にトライアンフからデビューした、初代スピードトリプルだった。その後、排気量を 1050cc まで拡大した強力な並列3気筒エンジンを強靭なアルミフレームに搭載し、剥き出しの2灯ヘッドライトや片持ち式リヤアームなど、奇抜でアグレッシブなスタイリング纏うことで、トライアンフのアイデンティティを象徴する存在となったスピードトリプルは、実は世界中で累計6万5,000台以上のセールスを記録する、同社ナンバーワンの大ヒットモデルでもある。
今回、完全リニューアルされて登場した新型スピードトリプルは、エンジンパワーを強化するとともに軽量化を進め、新設計のシャーシを投入することで一段とスポーツ性能を高めているのが特徴だ。各メディアで評価の高いストリートトリプルRのハンドリングに人間工学的な要素を盛り込むなど、新時代のフラッグシップに相応しいフィーチャーが与えられている。
今週公開の試乗インプレッションに先立ち、今回はスピードトリプルのディティールをフォトトピックスでお届けしよう。
フォトTOPICS(写真点数/11枚)
01シート高は10mm低くなり幅もスリム化されて足着き性が向上。シート前後長は逆に長くなり、ライダーの動きの自由度も増している。
02テーパー加工が施されたアルミハンドルバーは、国産ネイキッドに比べるとやや幅広でかなり低い位置にセットされている。タンクも短くなりライポジはよりコンパクトに。
03水冷並列3気筒1050ccエンジンは基本的に従来どおりだが、排気系とECUの改良により最大トルクで8%、最高出力で5ps向上している。
04アップタイプの2本出しマフラーも従来の円筒型からよりコンパクトでスリムなデザインとなった。重量も1kg軽量化されている。
05完全新設計のアルミ鋳造フレームはストリートトリプル系に倣ってコンパクト化が進められ、エンジン搭載位置も前方に移動。新たにセットされたサイドパネルが低く前傾したシルエットを強調している。
060.5mm薄くなり、バネ下の軽量化が進んだφ320mmデュアルディスクは、ブレンボ製ラジアルマウントキャリパーとの組み合わせで強力な制動力を発揮。
07フロントは倒立フォークを採用。マスターシリンダーにもブレンボ製ラジアルマウントタイプを装備し、足回りはハイグレード。
08印象的な片持ち式スイングアームは全長を18mm延長するとともに1kg軽量化することで路面追従性をアップ。ホイールも前後とも軽量化されている。
09リアサスには新型のリンク式モノショックを採用。サスペンションは前後ともショーワ製のフルアジャスタブルタイプだ。
10ステップやペダルはアルミ製で強度も十分、シフトタッチもカチッとしていて操作しやすい。ヒールプレートもしっかりした作りだ。
11アナログ式タコメーター上部にはシフトタイミングを知らせるLEDインジケータを装備。デジタルメーターには速度、燃料、トリップ、メンテナンス時期、ギアポジション、ラップタイム、空気圧(ディーラーオプション)を表示。
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