VIRGIN TRIUMPH | 一度は行きたい! 思わず息を呑んだ絶景のご紹介 山田健さんのコラム

一度は行きたい! 思わず息を呑んだ絶景のご紹介

  • 掲載日/2015年08月28日
  • 写真・文/山田 健

今回の大陸横断で印象に残った絶景を紹介します。建築物は、どこの街、国でもそれぞれ歴史があって、それぞれ美しい。どこが一番美しいと聞かれても正直難しい。今回思ったことは、自然の景色は見たまま、シンプルに心に響き、分かりやすく感動できるということ。何百年、何千年、もっと年数をかけてできた景色は、やはり感動する。

イタリア・ドロミティ・アルプス

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山を登っていくと驚くべき絶景が…。イタリアアルプスの石灰岩が織り成すドラマッチックな景観。

ドロミティはオーストリアよりのイタリア北部にある。この旅ではオーストリアからイタリアに入った。正直、ここ何日か疲れがたまっていたが、この景色を見ると疲れが一気に吹っ飛んだ。疲れとはなんなんだろう…? 精神的なものかもしれない。そんな気がした。

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山の中腹からの眺め。だんだんと標高があがっていく。
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突然ごつごつした岩峰が見えてきた。
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すごい。すごすぎる。圧倒された。
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車1台通るのもギリギリな道もある。行き止まりだったら戻ればいい。とにかく進む。
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高原の中を走る。この直前タイヤがパンク。応急処置でイタリア人から教えてもらった最寄の街を目指した。
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アルプス周辺の街並。
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なんとも言えない気分を味わえる。これぞ自然のもてなす力。
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標高2,000mくらい。記念にパシャッ。パンクのおかげで走った道。この道を走って良かった。最低と最高を味わった1日だった。

ロシア・バイカル湖・世界遺産

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早朝の太陽が照らすバイカル湖。朝もやの中、太陽と湖の織り成す風景には思わず息を呑んだ。

世界でもっとも深く、貯水量が最大の湖。地球上の淡水の20%がここにあると言われている。とにかくでかい。ロシアで初キャンプした場所だ。

シベリアで野宿するときは、強盗対策として幹線道路から必ず見えないところまで行き、人気が無いことを確認してからキャンプするべし、と言われていたが、バイカル湖畔ではロシア人たちが普通にキャンプしていた。他のキャンパーがいれば大丈夫だ。水際まで行ってみると海のように砂浜があった。夕方着いたころは風が強く湖面も荒れていたが、朝になると風もなく、静寂に包まれていた。

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なぜか分からないけれど早朝に目が覚めてテントから出てみると…。
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刻一刻と色が変わっていく。太陽で少し気温が上がってきたのか、湖面にはもやが。
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幻想的な朝だった。朝凪はやさしく僕を包み込んでくれた。
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早朝、湖面が鏡のように景色を映す。

もうひとつ、バイカル湖にあるオリホン島を紹介する。ここは、出会ったロシア人や海外のツーリストが言ったほうがいいとアドバイスをくれた場所。アルフォン島とも言う。イルクーツクから片道300kmほど。奄美大島ほどの大きさがある。オリホン島は手付かずの自然。すべてが未舗装路だ。

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無料のフェリーで渡ると続く未舗装路。
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出会ったロシア人に言われた。「Don’t think,Feel!」と。なにも考えずただただ入ってくる世界を見つめていた。

スコットランド・ハイランド地方・スカイ島

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一面枯れ草色。自然の厳しさの中に美しさあり。木も生えていない。枯れ草色と雨の中走る、走る。

走ったのは11月上旬で、かなり寒い。朝起きるとバイクのシートが凍っていた。イギリスの湖水地方で防寒レイングローブが強風で吹っ飛ばされてしまったため、即席でグローブを4重にしたが、それでも手が痛かった。もともと寒くなってきたのでスコットランドに行くか迷ったが、とあるイギリス人と話したら、絶対行ったほうがいいと言う。イギリス人からしたら、このくらいの寒さと雨が当たり前らしい。本当に行ってよかった、そう思える場所だ。

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尖った山と枯れ草色の景色が続く。寒さは厳しいが、この時期ならではの風景を堪能。
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ハイランド地方は本当に雨天が多い。天気予報で一番いい日を狙ってスカイ島へ。
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スカイ島北部。一瞬晴れてきたので急いでカメラを取り出す。斜面を雲が降りていく。
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スカイ島北部。ただ、美しかった。
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細い道だが行ってみる。なんとか他の道へ繋がっていた。時々羊がいる。
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ハイランド地方。道があるだけ。ほかには何もない。
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ハイランド地方からの帰り道。まさかの晴天。

ほかにも絶景、紹介したいスポットはあるが、数え切れない。今回はここまでということで。

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