一度は行きたい! 思わず息を呑んだ絶景のご紹介
- 掲載日/2015年08月28日
- 写真・文/山田 健
今回の大陸横断で印象に残った絶景を紹介します。建築物は、どこの街、国でもそれぞれ歴史があって、それぞれ美しい。どこが一番美しいと聞かれても正直難しい。今回思ったことは、自然の景色は見たまま、シンプルに心に響き、分かりやすく感動できるということ。何百年、何千年、もっと年数をかけてできた景色は、やはり感動する。
イタリア・ドロミティ・アルプス
ドロミティはオーストリアよりのイタリア北部にある。この旅ではオーストリアからイタリアに入った。正直、ここ何日か疲れがたまっていたが、この景色を見ると疲れが一気に吹っ飛んだ。疲れとはなんなんだろう…? 精神的なものかもしれない。そんな気がした。
ロシア・バイカル湖・世界遺産
世界でもっとも深く、貯水量が最大の湖。地球上の淡水の20%がここにあると言われている。とにかくでかい。ロシアで初キャンプした場所だ。
シベリアで野宿するときは、強盗対策として幹線道路から必ず見えないところまで行き、人気が無いことを確認してからキャンプするべし、と言われていたが、バイカル湖畔ではロシア人たちが普通にキャンプしていた。他のキャンパーがいれば大丈夫だ。水際まで行ってみると海のように砂浜があった。夕方着いたころは風が強く湖面も荒れていたが、朝になると風もなく、静寂に包まれていた。
もうひとつ、バイカル湖にあるオリホン島を紹介する。ここは、出会ったロシア人や海外のツーリストが言ったほうがいいとアドバイスをくれた場所。アルフォン島とも言う。イルクーツクから片道300kmほど。奄美大島ほどの大きさがある。オリホン島は手付かずの自然。すべてが未舗装路だ。
スコットランド・ハイランド地方・スカイ島
走ったのは11月上旬で、かなり寒い。朝起きるとバイクのシートが凍っていた。イギリスの湖水地方で防寒レイングローブが強風で吹っ飛ばされてしまったため、即席でグローブを4重にしたが、それでも手が痛かった。もともと寒くなってきたのでスコットランドに行くか迷ったが、とあるイギリス人と話したら、絶対行ったほうがいいと言う。イギリス人からしたら、このくらいの寒さと雨が当たり前らしい。本当に行ってよかった、そう思える場所だ。
ほかにも絶景、紹介したいスポットはあるが、数え切れない。今回はここまでということで。
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出会い、そして再会のロシア
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