トライアンフが大幅にアップデイトされた2021新型SPEED TWIN(スピードツイン)を発表!
- 掲載日/2021年06月01日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/伊藤 康司
エンジン&シャシーを大幅に刷新して モダンロードスターとしての走りと存在感アップ!!
2021年6月1日(火)、トライアンフモーターサイクルズは、2021年モデルとしてアップデートが施された新型スピードツインを発表。発売は全国のトライアンフ正規販売店にて2021年8月を予定し、メーカー希望小売価格は168万6,000円~となっている。
「スピードツイン」は、トライアンフが1938年に初めて並列2気筒エンジンを導入し、バイク史を塗り替えるヒットモデルに冠されたネーミングだ。当時はスリムで軽量な単気筒が優勢だったが、スピードツインのパワフルな走りは革命的で、2気筒の優位性を世界に知らしめた。
その伝説的名車のネーミングが復活したのが2019年、改良型のボンネビル1200cc エンジンをスピードツイン専用シャシーに搭載。高いパフォーマンスと最新テクノロジーを投入し、モダンクラシックバイクの新基準となったのは記憶に新しい。
そんな新生スピードツインをブラッシュアップした2021年モデル。ボンネビル1200ccツインエンジンは新型の高圧縮ピストンやポートの改良、プロファイルを変更したカムシャフトが与えられ、クランクシャフトの軽量化と新型オルタネーターによって慣性を17%削減し、高回転の伸びを実現(レッドゾーンが500rpm上昇)。これにより従来モデルから最高出力3PSアップとなる100馬力を達成。112Nmの最大トルクは変わらないが、発生回転数を500rpm下げた4250rpmとすることで、常用域での力強さと扱いやすさを向上。そしてもちろんユーロ5をクリアしている。
シャシーのトピックスは、ご覧の通りマルゾッキ製φ43mm倒立フォークの採用だろう。キャスター角やトレール量、ホイールベースも最適化され、よりダイナミックで緻密なハンドリングを狙う。併せてフロントブレーキもラジアルマウントのモノブロックキャリパーの装備により、制動力とコントロール性を高めた。
【2021 新型 SPEED TWIN】
ライダーの好みや走行シーンにマッチする3種のライディングモード(ロード、スポーツ、レイン)は、トラクションコントロールの設定も連動してハンドルスイッチで走行中も切り替えが可能となっている。3種のカラースキームやブラッシュ仕上げのマフラー、新形状のヘッドライトマウントなどのデザイン面でも、モダンロードスターの佇まいをよりプレミアムな存在へと引き上げている。