話題の新型モデルが日本上陸!!トライアンフのTIGER SPORT 660(タイガースポーツ660)発表試乗会レポート 【2021年12月22日(水)中目黒ROJU】
- 掲載日/2021年12月27日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 取材・文/小松 男 写真/成田 恒一
初春にはデリバリーを開始! スピード感のある動きに注目!!
2021年10月にワールドアナウンスされていた話題のニューモデル「タイガースポー660」が早くも日本に上陸。2022年初頭の国内デリバリー開始を前に、メディア向けの発表試乗会が開催されたのでその様子をお伝えしたい。
トライアンフと言えば英国を代表する老舗モーターサイクルブランドであり、古くから作り続けられてきた伝統的なバーチカルツインエンジンと、4気筒の高回転性能と2気筒のトルク感の利点を上手く掛け合わせた三気筒エンジンを2本柱としレンジ展開を続けている。今回発表されたタイガースポーツ660は、後者トリプルエンジンを採用しており、そのベースは今春登場し大ヒットとなっているトライデント660系のエンジンとなっている。トライデント660は現在のトライアンフで最も排気量の小さいモデルで、エントリー層でも気軽に扱えるものだ。
12月に入り、トライアンフジャパンの年間新車販売台数が3000台を超え、過去最高となっているとリリースが届いた。この数値は大型自動二輪免許クラスのラインナップしかないことを考えると、とても立派なものである。その裏にはボトムラインを引き上げるためのトライデント660の存在が光っていた。そして今回のタイガースポーツ660である。トライアンフの攻めのスタイルがよく伝わってくる展開だ。
大型バイクのファーストモデルや、 初めてのインポートプレミアムに
実車のタイガースポーツ660は想像通りコンパクトにまとまっていた。さらに細部までトライアンフらしい高い質感を纏っている。ミドルクラスアドベンチャーは日本だけでなく欧米でも人気が高くライバルモデルがひしめき合う人気セグメントであるが、その中でも目に留まるデザインであり、魅力的に感じられる。
プロモーションムービーを拝見しながらプレゼンテーションが行われた。スタイリングや前後17インチタイヤの足回りから想像していたようにストリートユーザーやツーリングユーザーをターゲットにしているとのことで、その中でも日本では大型自動二輪免許を取得後のファーストモデルとしてや、初めてのインポートプレミアムバイクとして選んでもらえるようなパッケージとなっているとのこと。さらに私の考えも付け加えさせてもらうと、ミドルクラスのモデルの多くは日本の道にマッチしており、使い勝手が良いので長く楽しめそうだとも思っている。そんな期待のタイガースポーツ660に少しだけ試乗することができた。
扱いやすいサイズ感と、 柔軟なフィーリング
タイガースポーツ660で走り始めた最初、スロット操作に対するエンジン回転のツキが悪く、一瞬戸惑いを感じたが、メーターパネル内の表示をよく確認してみると、私の前に試乗した方がレインモードに設定したままだったことが分かった。車両を走らせながら左スイッチボックスのカーソルボタンを操作しロードモードへと変更。特に説明なしでもこういったセッティング変更をできることはポイントが高い。
約5キロという設定試乗コースであり、すべて市街地ということなので走らせ方には限りがあったが、良く動く足まわりとアップライトなライディングポジションのために想像以上に小回りが利くものとなっているし、その足まわりやポジションを活かすことで、スロットルワークのみだけでフロントアップも容易に可能だった。少々走らせただけでも楽しく、その魅力は大いに伝わってきた。
車両価格は112万5000円からで、国内デリバリーの開始時期は2022年1月後半から2月初頭を目標としているとのこと。工場生産の遅延やコンテナ不足などの問題がある中でかなり努力されていることが分かり、それほど力を入れている一台だと考えられる。詳しいインプレションも近々お伝えできる予定なので、お待ちいただきたい。
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