2022年に創業120周年を迎えるトライアンフモーターサイクルズの系譜#02(1983-2018)
- 掲載日/2022年07月28日
- 写真・協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
トライアンフモーターサイクルズの系譜第二弾!
1902年にはじめてのモーターサイクル「ナンバー1」を製作したトライアンフモーターサイクルズは着実にその歩みを進め、さまざまな名車を生み出し、かつスピード記録を幾度となく塗り替え、ブリティッシュモーターサイクルの礎を築いてきた。2022年に創業120周年を迎えるトライアンフモーターサイクルズの系譜#02では1983-2018年までのトライアンフモーターサイクルズの軌跡を紹介しよう。
1983 メリデン工場閉鎖
メリデン工場を閉鎖。ジョン・ブロアーがトライアンフの商標権、Bonnevilleの生産ライセンスを取得し、デボンのル・ハリスで生産が継続された。
1987 トップシークレット
新生トライアンフの4気筒1200ccエンジンの開発が、ヒンクリーの新施設にてテストベンチで極秘に始動。
1990 復活
ケルンモーターサイクルショーで新型モデルを発表。ネイキッドモデルのTrident 750ccと900ccTriple、ツーリングモデルのTrophy 900ccTripleと1200cc Four、スポーツモデルのDaytona 750cc Tripleと1000cc Fourの6車種を発表。
1990年ロゴ
1994 SPEED TRIPLEとTIGER 900
トライアンフはTiger 900でアドベンチャーセグメントに参入し、革新的な885cc Speed Tripleでレースの伝統を復興。このモデルは、ドニントン・パークで開催されたSpeed Triple Challengeレースで活躍を遂げた。またトライアンフモーターサイクルズアメリカを設立し、アメリカ市場への復活も果たす。
1996 DAYTONA T595
Daytona T595は、その魅力的なスタイルから多くの予約注文が入る人気モデルとなり、その後、T595はヒンクレーで生産された50,000台目を飾るモーターサイクルとなった。
2000 BONNEVILLEの復活
トライアンフの復活から10年、アイコニックなBonnevilleがトライアンフのラインナップに再び加わる。クラシックなスタイル、優れたハンドリング、機能性により、古くからのファンのみならず、新たな層にも注目される。
2002 100周年
大規模な火災により、ファクトリー1(第一組立工場)が損壊。トライアンフはタイで最初の工場である、ファクトリー3を建て部品製造を開始。スーパースポーツモデルの4気筒Daytona 600を発売。
2003 レースでの成功
ブルース・アンステイがValmoto Daytona 600でジュニア600を制し、27年ぶりにトライアンフにTTでの勝利をもたらす。
2004 ROCKET III
トライアンフはRocket IIIの発売を開始。搭載されるエンジンは排気量2294cc、最高出力142PS、最大トルク200Nm/2500rpmという驚くべき数値を発揮し、世界最大の量産型モーターサイクルとなる。
2004年ロゴ
2006 DAYTONA 675
675㏄三気筒の新型Daytonaをリリース。数々のスーパースポーツ賞を受賞するモデルとなった。
2007 STREET TRIPLE
Speed Tripleのスタイリング、エンターテインメントとDaytona 675のパフォーマンス、ハンドリングをバランスよく取り込んだStreet Tripleがデビュー。新しいカテゴリーを生み出す。そして同年にファクトリー5がタイで設立される。
2008 ブリティッシュスーパースポーツの王者
グレン・リチャーズが、MAP Embassy Triumph Daytona 675でイギリススーパースポーツ選手権を制す。トライアンフにヒンクリー時代初の英国選手権をもたらした。
2009 STREET TRIPLE R
Street Triple Rのデビューにより、トライアンフは初めて’R’モデルの道を歩み出す。ハイスペックのブレーキシステムとサスペンションを装備したパッケージにより、クラスをリードするモデルはさらなる高みへと進化。
2010 クルーズ・オブ・ザ・イヤー
Thunderbird 1600ccパラレルツインエンジンを搭載した、トライアンフ・ヒンクレー工場製初のベルトドライブモデルを発売。このモデルが、アメリカの雑誌’Cycle World’で“クルーザー・オブ・ザ・イヤー”を獲得。
2012 110周年
トライアンフ誕生110周年を迎えたこの年、ブラジルに子会社を設立したことにより、年間販売台数が初めて50,000台に到達。新型の1215cc Tiger ExplorerやTrophyモデルがリリースされ、Street TripleやDaytonaも大幅なアップデートが行われた。
2014 BACK ON THE TOP STEP
ゲイリー・ジョンソンはマン島スーパースポーツTTでスリリングな勝利を収め、ビリー・マコーネルがイギリススーパースポーツ選手権を制覇。両者ともにSmiths Triumph Daytona 675Rに乗車。また、アメリカではダニー・エスリックがDaytona 675Rで、名門Daytona200を制し、トライアンフを47年ぶりの優勝へと導いた。
2014年ロゴ
2015 A LEGEND REBORN
最新のSpeed Tripleと究極の大陸横断アドベンチャーバイクであるTiger Explorerの発売に加え、900cc Street Twin、1200cc Bonneville T120とT120 Black、そして、最新の1200cc ThruxtonとThruxton Rを含む、21世紀におけるまったく新しいBonnevilleファミリーを発表。
2016 残酷なほどの美しさ
新型Bonneville Bobberは、比類のない信頼性、手作りのカスタムスタイル、エンジニアリングの革新、ホットロッドの乗り心地とサウンドを提供。これは新しいStreet Cup、Street Scrambler、Bonneville T100およびT100 Blackとともに、象徴的なモダンクラシックシリーズをまったく新しいレベルへと引き上げた。
2017 765ccエンジン
新型765ccエンジンを搭載し、数々の賞を受賞したStreet Tripleシリーズを発売。そして、Dornaとの新しいパートナーシップを締結し、2019年シーズン以降のMoto2™世界選手権に、このエンジンをベースとしたレースチューニングエンジンを独占的に供給することを発表した。
2018 復活した2つの伝説
新型のSpeed Twin、カテゴリーを定義する新型Scrambler 1200が登場。クラス最高レベル の仕様と機能を持ち合わせる2つの象徴的なモデルがトライアンフのラインナップに復活。
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