海外ツーリングするときって…【出発編】
- 掲載日/2016年05月27日
- 写真・文/山田 健
今回は、2014年に海外をバイクで旅したときに持っていったものをご紹介しましょう。
僕の場合、初の海外がバイクでロシアだったから(笑)、正直不安だらけでした。まず、日本にいるときに自分が必要だと思うものを実際に積載してシミュレーション。重くてボツになったものなど色々ある。旅、ツーリングには色々なスタイルがあるから、それぞれに合ったものを持って行って欲しい。
まずは最初に持って行ったものから。
■左右パニアケースとトップケースの中身
①車体関係
- ● ブレーキパッド(リア、フロント)
- ● タイヤチューブ(フロント×1、リア×2)
- ● チェーンスプロケット前後(出発前に交換したもの)
- ● パンク修理剤×2
- ● プラグ×3(出発前に交換したもの)
- ● 工具(六角レンチ、携帯空気入れ、タイヤ圧力計、パンク修理道具など)
- ● バイクカバー(パニアごと覆う一番でかいもの。個人的には軽くてコンパクトなハーフカバーで充分)
- ● ガソリン携行缶(最初は容量1リットル、稚内で急遽不安になって3リットル缶を購入)
バイクの旅で一番起こりうるトラブルと言えばパンク。パンク修理メインで準備した。実際は5ヶ月走って、イタリアの山で一度ねじを踏んでパンクしただけだった。チェーンのスプロケットは、お店のない地域を行く以外は必要ないだろう。重いだけだ。
②キャンプ関係
- ● ストーブ(Mukaストーブ 新富士バーナー製。燃料にガソリンも使える)
- ● テント(Dunlop製。2人用で快適。テント内にパニアも入る。収納サイズは小さくない)
- ● 寝袋(モンベル製。マイナス2度くらいまで耐えられる。極地でなければほぼ大丈夫)
- ● マット(サーマレスト製。使用時は勝手に空気が入り大きくなる。収納サイズはちょっと大きめ)
- ● シート(テントの下に敷いて底面を保護。穴が開いて浸水したら大変だ。タープにもなる)
- ● 木槌(何かと使う。パニアの修理にもアニマル対策にもなる優等生だがロシアで落とした)
- ● 食器関係
ミニダッチオーブンも持って行きたかったが、何しろ重い…。日本でシミレーションした結果ボツに。
- ● ライト(ヘッドライト、ランタンなど)
- ● キッチンバサミ(食材以外でも使う)
- ● テープ(銀色の修理テープ。ホームセンターで購入)
- ● ビニールテープ(応急処置用)
- ● 蚊取り線香(ロシアで夏キャンプを満喫するならあった方がいい)
- ● 蚊よけフェイスネット(シベリアには蚊やアブが多いと聞いていたので持参)
- ● 虫除けスプレー
③撮影機材、精密機器
- ● アクションカム(ソニー製。走りながら旅の記録を撮る小型カメラ。ヘルメットにマウントしたり、バイクにマウントする。必需品。2台持っていたが1台はクラッシュで故障してもう1台は紛失。ロシアで買いなおした)
- ● コンパクトデジタルカメラ(キャノン製。雨で故障して途中でニコンの防水のものを購入)
- ● 一眼レフ(キャノン製。綺麗に撮りたいときに使用。だが重く大きい)
- ● 三脚(一眼レフ用)
- ● 自撮り棒(誰も撮ってくれる人がいなくて寂しいとき用)
- ● タブレット端末(Google Nexus7。Simフリー。海外のプリペイド携帯を使用するため。日本のスマートフォンではSimロックがかかっているものがあるので注意。翻訳や宿の予約、通過レートなどで使用。コンパクトで使いやすく重宝する)
- ● GPS(Garmin製。必需品。バイク用のナビが高価だったので、eTrex 20を購入。アウトドア用でコンパクト。もちろん防水。単三電池でSDカード対応。SDカードへ地図データを入れることで世界中で使うことが出来るので便利。簡単なナビにもなり、旅のログも記録できる。単三で1日以上稼動する)
- ● 充電式単三電池(Panasonic製のeneloop proを、主にGPS用に6本)
- ● ハードディスク(容量2TB)
トップケースにはすぐに取り出したいもの(カメラ、充電地など)を、サイドケースにはキャンプ用品やバイク関係のものを収納する。荷物の少ない場合は関係ないが、サイドケースの上にも積載するので、すぐに取り出す必要が無いものに限る。
■防水ドライバッグ
後部シートにはover board製、60リットル容量の防水ドライバッグを積載した。バッグの開口部をくるくる巻いて閉じる。バックパックの様に背負うことも可能だが、重いものを入れて背負ったらすぐに外れてしまった。防水性は問題なし。
- ● 衣類(普段着、下着を3セットくらい。100円ショップにも売っている圧縮袋を使うと便利)
- ● スニーカー(バイクを降りて旅先の街を散策するときに便利)
- ● ノートパソコン(ブログや写真保存などの作業に使う必需品。本当はトップケースに入れたかったが入り切らず、苦肉の策でドライバッグへ。衣類でクッション性を高めた)
- ● 洗濯紐(持っていると意外と便利。宿やテントの中で使用)
- ● ほか(テーピング、風邪薬)
旅を続けながら必要のないものは捨て、足りないものは購入した。次回は、この荷物が走っていく中でどのように洗練されていったか、便利なもの、不要なもの、積載のコツを紹介します。
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