タイガーエクスプローラーXC(2013-)
弟分に当たるタイガー800、タイガー800XCでは、ホイールや前後ショックといった足まわりの装備に差異を設けることでキャラクターの明確な差別化を図ったが、『タイガーエクスプローラー』の場合、標準仕様とXCの差異はごくわずか。
弟分に当たるタイガー800、タイガー800XCでは、ホイールや前後ショックといった足まわりの装備に差異を設けることでキャラクターの明確な差別化を図ったが、『タイガーエクスプローラー』の場合、標準仕様とXCの差異はごくわずか。
1950~60年代に栄華を極めた伝統の空冷並列2気筒シリーズを再現するモデルとして、2001年から発売が始まった『ボンネビル』は、昨今ではトライアンフの躍進を語るうえで欠かせない存在として知られている。
往年の空冷バーチカルツインモデルの乗り味を現代の技術で再現することを念頭に置きつつも、コストパフォーマンスを重視して開発された新世代の『ボンネビル』。
ISDTで3つのゴールドメダルを獲得したり、AMAダートトラックで何度も優勝を飾ったりと、1940~60年代のトライアンフはオフロード系レースで無類の強さを発揮していた。
『ボンネビル』をベースに開発された『スラクストン』は、1950~60年代のイギリスで大流行したカフェレーサーの手法を踏襲して生まれたモデル。
2014年から発売が始まった『アメリカLT』は、アメリカをベースに開発されたツーリング仕様で、大型ウインドスクリーンやサドルバッグ、タンデムライダー用のバックレストといった快適装備を標準採用。
トライアンフのサンダーバードシリーズは、大別すると3つに分類することができる。第1期は1950年の初代モデルに端を発する650ccスポーツモデルで、第2期は1995年にデビューした885ccのネオクラシックモデル。
自社のアイデンティティを強調するため、大排気量クルーザーの世界では稀有なバーチカルツインエンジンを選択しながらも、マシン全体のスタイルは伝統的なクルーザーの手法を導入していた2009年以降のサンダーバード。
2009年に発表した『サンダーバード』と、その派生機種として2012年に登場した『ストーム』で、大排気量クルーザーの世界に新境地を切り開いたトライアンフは、2014年になるとサンダーバードの新たなバリエーションモデルを2台同時に発売。
車名の末尾にある“LT”は、“Long Touring”ではなく“Light Touring”の略。2014年から発売が始まった『サンダーバードLT』は、気軽にツーリングに出かけられることを前提に開発されたモデル。
2010年に海外市場でのデビューを飾り、2014年、2015年には日本市場でも限定50台で受注販売される『ロケットⅢロードスター』は、その名が示す通り、ロケットⅢのロードモデルとしての資質を高めたモデルだ。
センターアップから右側1本出しとなったマフラー以外は、一見しただけでは従来型との大差がないように感じられる新型デイトナ675、デイトナ675Rだが、2013年から発売が始まった(日本市場は2014年から)新型に使われているパーツは、ほぼすべてが新設計で、従来型との共通部品はわずかしか存在しない。
車名を見ると2004年を最後にカタログから姿を消したモデルの復活…のように感じるものの、2013年から発売が始まった新型トロフィーは、実質的にはスプリントST、スプリントGTの後継車。
デイトナ675、デイトナ675Rとストリートトリプル、ストリートトリプルRで構成される、トライアンフのミドルトリプル4兄弟は、2013年型で大幅なモデルチェンジを敢行。
レッドに塗装されたシートレールとラジエターシュラウド、ホイールのリムラインテープが目を引く新世代の『ストリートトリプルR』は、海外市場では2013年、日本市場では2014年から発売開始。日本専用マフラーが装着されたRは、前年に輸入が始まった『ストリートトリプル85』とは異なり、最高出力が本国仕様と同等の104psとなっている。
トラインフはひとつのモデルを熟成することに長けたメーカーだが、数あるモデルの中で最も同社が熱心に手を加え続けているのは、ストリートファイターの先駆車として知られる『スピードトリプル』だ。
2011年から発売が始まった『スプリントGT』は、『スプリントST』をベースにツーリング性能を高めたモデルである。
2006年に鮮烈なデビューを飾った『デイトナ675』は、2009年になるとレース参戦で培ったノウハウをフィードバックした大幅刷新を敢行。
欧州の排出ガス規制であるユーロ3への対応を前提に開発された2008年型『スピードトリプル』は、エンジン関連パーツの見直しに加えて、車体各部のバージョンアップを実施。
一卵性双生児として開発した『デイトナ675』、『ストリートトリプル』で、ミドルスポーツ界に新境地を切り開いたトライアンフは、2008年になると両車の美点を併せ持つモデルとして、『ストリートトリプルR』の販売を開始。
ロケットⅢの第2のバリエーションモデルとして2008年から発売が始まったツーリングは、その名が示す通り長距離走行における快適性に的を絞って開発されたモデルだ。
1993年に初代モデルが登場して以来、世界で唯一の3気筒デュアルパーパスとして着実な熟成を図ってきた『タイガー』は、2007年型でキャラクターを全面刷新。
見た目の雰囲気や車名からは『スピードトリプル』の弟分といった印象を受けるが、2006年から発売が始まった『ストリートトリプル』は、『デイトナ675』の一卵性双生児として開発された車両で、アルミフレームやスイングアーム、並列3気筒エンジンといった基本構成は、デイトナ675用をほぼそのまま踏襲している。
2004年にデビューした『ロケットⅢ』は、大排気量クルーザーの世界にストリートファイターのコンセプトを盛り込んだと言うべきモデルだった。