番外編-9 旅の相棒には「ストリート・ツイン」か「ストリート・スクランブラー」がいい
先日(2018/12/11)、トライアンフの2019年モデルの発表会が、お洒落な東京・南青山のスタジオで行われた。いかにも野田社長らしく嗜好を凝らしたイベントで、新型車の発表と試乗会、そしてシャンパンで始まるパーティと繋がる。
先日(2018/12/11)、トライアンフの2019年モデルの発表会が、お洒落な東京・南青山のスタジオで行われた。いかにも野田社長らしく嗜好を凝らしたイベントで、新型車の発表と試乗会、そしてシャンパンで始まるパーティと繋がる。
トライアンフ社は面白いもので、同じバーティカルツインの500ccエンジンを3機種も持っていた。一つ目はエドワード・ターナーが最初に設計した1937年のスピードツインで、世界に衝撃を与えたエンジンだ。2番目が前章のアルミエンジンのトロフィーTR5。3番目が今回ご紹介する1957年に発表されたT100である。
今年も世界選手権motoGPの応援にモテギに向かった。昨年の大雨とは違い雲一つない快晴だ。発表では外気24℃、路面温度36℃というが、強い直射日光は真夏のようだ。そのためか芝生席も人で溢れ、女性客が多いのも目立った。
ご存知のようにトライアンフは今年で創立116年目を迎える長老ブランドだ。その間、数え切れぬ名車を残しているが、特にその中でベスト・オブ・トライアンフを挙げろと言われると、私は躊躇なく1948年の500ccトロフィーTR5と答える。
ベロセットというと、誰もが生粋の英国車で、ジョンブル魂むき出しのバイクだと思っている。ところがベロセットはトライアンフがそうであったように、ドイツ人によって生み出されたメーカーだった。
先日、フランス大使公邸で20年ぶりに蘇った新型「アルピーヌA110」の発表会が行われた。東京の真ん中でありながら2500坪強という広大な敷地を持つ大使館は、樹木が近隣のビルを覆い隠し、静かでゆったりとした時間が流れていた。それはそのはず徳川幕府からの遺産を今に受け継ぐ庭園なのだ。
「世界最速のインディアン」(6-17章)のバート・マンローのようにソルトレイク・ボンネビルで最高速に挑む男は非常に多い。私の友人もここでのチャレンジを夢見て、一緒にマシンを作って出よう!!!と誘惑してくる男がいる。このボンネビルへの挑戦は、男のロマンでもある。
新聞の紙面は、連日AIだ! IOTだ!やれ水素エンジンだ!とにぎわいを見せている。一方、自動車メーカーは、世界的なこの潮流に遅れまいと、EVや自動運転の実現に向けて膨大な資金をつぎ込んでいる。
先日、久しぶりに映画「世界最速のインディアン」を観た。今回で3回目になるが、この映画には、どこか心惹かれるものがある。それは「手に油する楽しさ」と、私が言う「世界は職人によって作られた」ことを見事に表現しているからだ。
スーパーロケットは前章のシューティングスター(500cc)を650ccに拡大し、トラのボンネビルに真っ向から対抗したモデルだった。まずはこのスーパーロケットを購入した理由からお話しよう。
2月10日、二子玉川のITSCOM STUDIOで新型の『タイガーシリーズ』と『スピードマスター』『ボバーブラック』の発表会が行われた。発表会はトライアンフらしいプレゼンで始まり、2部では何時ものようにアルコールも振舞われ、会場は華やかな空気に包まれた。その全てを野田社長ご自身が仕切っておられた。
その昔、自動車専用道路として横浜新道(横浜バイパス)が作られたが、その理由をご存じだろうか? それはかの吉田茂首相が自宅の大磯から国会まで通うに際し、混んだ横浜をバイパスするために作った道路だった。
イギリスの代表的な乗り物といえば、まさにロンドンタクシーだといえる。ヒースロー空港から市内への移動は勿論のこと、誰もが日常的に使い、多くの人々から愛されている。乗るたびに感心するのは、非常に合理的な設計でありながら乗る人を穏やかな気持ちにさせてくれることだ。
「モーターサイクルの発展史」と言われたマチレスとAJSは、長い歴史を持ち、その間に多くの名車を遺している。その名車の中でも今回は高価なGPマシンではなく、真逆の軍用車「G3L」ご紹介しよう。
久し振りにmotoGPの応援にモテギに向かった。しかし残念なことに前日からの大雨で気温は13度しかない。そんな中5万3700人ものファンが集まり、サーキットは熱気に溢れていた。
前章のAJS-7Rは生粋のレーシングマシンで、当時、たった1台のみが日本に輸入された。それは宇都宮で行われたクラブマンレースに出場するためだった。今から57年も前の話だが、実はこのマシンそのものを非常に良い状態で私の友人が保存している。実車を拝見すると、まさに由緒正しき7Rでオーラを放っていた。
今では考えられないことだが、1950年代の英国車はとてつもない性能で世界グランプリを制覇し続けていた。いわゆるMotoGPの世界で、ノートンマンクスやベロセットKTT、AJS 7R、マチレスG50などの英国勢が常に上位を独占していたのだ。
前回ご紹介したBSAビクター441のベース車両は、250ccのC15という真面目一辺倒な実用車だった。日本では考えられないが、この250ccの排気量を350、441そして最後には500ccへと拡大したのだ。このC15には原型があり、それが今回ご紹介するトライアンフのタイガーカブである。
ヨーロッパではモトクロスやエンデューロも盛んで、小っちゃな町の草レースから世界選手権まで頻繁に行なわれている。かつてのモトクロス世界選手権では、自国の大きな国旗を胸に付け、国と国が競っていた。
先日(2017年5月11日)、東京都の吉祥寺エリアに新店舗『トライアンフ東京』がオープンした。早速オープニングセレモニーに伺うと、開演の30分前にもかかわらず、すでに多くの報道陣が詰めかけていた。
少し前のことだが、ドイツの田舎道を走っていると峠にさしかかった。するとコーナーには赤白に塗られたゼブラゾーンがあり、黒々としたタイヤ跡がまだ残っているではないか。恐らく休日にこの公道を閉鎖してヒルクライムレースを行っていたのだろう。
英国車らしいという点で見ると、ジャガー・マークⅡと拮抗するのが『ローバー2000TC』と言える。しかし実際に購入してみると、拮抗というよりは対照的な面があることに気づく。
「いい女とは?」と聞かれると「気品と色気を兼ね備えた女」と答えるだろう。もちろん賢いことも必要だが、言い出したら切りがない。クルマも同様で、丈夫で燃費がよいだけでは、愛情は生まれにくい。
2017年を迎えた1月、トライアンフのニューモデル・ローンチ・パーティーが東京タワー内にあるスターライズスタジオで行なわれた。