VIRGIN TRIUMPH | スーパースポーツレンジでも長距離ツーリングと 2016年を振り返ってみて 永松利宏さんのコラム

スーパースポーツレンジでも長距離ツーリングと 2016年を振り返ってみて

2016年もあっという間に12月になりました。本当に駆け足で駆け抜けてきた感じがします。今年に関していいますと、夏は猛暑に大雨、おまけに台風に泣かされ、いつの間にか秋は通り過ぎ、いつの間にかベストシーズンは終わってしまい、天候は割りに安定した頃はもう10月も終わり……と、ほんとにバイクに乗れなかった1年でもありました。トライアンフ広島でも、ことごとくツーリングは中止になりました。このことは例年にない非常事態でした。

今回のお題目、「スーパースポーツレンジでも長距離ツーリング」ですが、今年は当店のお客様でデイトナ675のユーザー様数名がツーリングで、北海道や日本1周をされました。この機会に紹介したい所でしたが段取りできず、機会があればまた紹介したいと思います。

トライアンフ広島でも、過去のTNR(トライアンフナショナルラリー)参加者も大抵、デイトナ675は数名いらっしゃいました。うまく荷物をパッキングし、ツアラー・アドベンチャー・クラシックに交じって同じようにツーリングを楽しんでいらっしゃいます。スーパースポーツなので長距離ツーリングできない理由なんてありません。ユーザー様がデイトナ675を選んだ理由の一つは「かっこいいから」であり、気に入った物を自由に使う。これに尽きるのではないでしょうか?

永松利宏さんのコラム画像

永松利宏さんのコラム画像

私なりに、2016年のトライアンフを振り返ってみますと、2016年のトライアンフは、すさまじい勢いがありました。トライアンフ的には「躍進の1年」という表現が一番正しいのかも知れません。今年の1月~11月の登録台数は1671台と、過去最高を記録しています。12月末までどこまで伸びるのか? 楽しみなところです。

皆様の周知の事実ではありますが、2016年はトライアンフの代名詞でもありますクラシック系がフルモデルチェンジしたという事! コラムの4回目でも書きましたが、今年初頭にストリ-トツインがセンセ-ショナルに先陣きってデビューしました。排気量は865cc→900ccになり、最高出力は下がれどもトルクはアップ。試乗してみると、なんとも心地よいフィーリングが思い出されます。足つきの良さや価格戦略が好を奏し、断トツの登録台数を誇っています。

その後、ボンネビルT120がデビューしました。排気量1,200ccのパワーユニットにトライアンフの本気を感じ、ボンネビルT120がデビューしたあたりで私の周りでは、空冷でないとという声は聞こえなくなり、絶賛に変わっていきました。人気もすごく、なかなか車体が入荷しなったのも記憶に新しいです。次に発売が予定されているスラクストンRへの期待感もすさまじいものでした。

永松利宏さんのコラム画像

そして、ニュースピードトリプルのデビュー! クラシック系に並んでフルモデルチェンジしました。ライドバイワイヤ化と104箇所もの変更があったエンジン、トルクアシストクラッチの採用、70%も向上した排気効率、ライディングモードなど完成度の高いモデルチェンジでした。

永松利宏さんのコラム画像

スラクストン/Rデビュー! もう何もいうことはありません。某雑誌のインポートバイクオブザイヤーに選ばれました。1つのモデルがデビューするとき、賛成と反対が出てくるものですが、スラクストンRに関しては、私には賛成しか聞こえてきませんでした。初めての体験でした。

永松利宏さんのコラム画像

ニュータイガーエクスプロ-ラーのデビュー! 電動調整式スクリーン、セミアクティブサスペンション、トルクアシストクラッチ、ライディングモードの切り替え、クルーズコントロールなどクラシック系の大きな流れの中でのデビューでした。目を見張る進化を遂げています。本来であれば、もっと評価されてもいいと感じる先進の進化なのですが、大きいクラシックの潮流に隠れてしまった感が否めません。

クラシック系はスラクストンRのデビューから一呼吸おいて、ボンネビルT100とストリートカップがデビューしました。往年の名車、ボンネビルT100の名前を受け継いだモーターサイクルがデビューしたのです。私共はボンネビルT120が後継だと思っていましたが、今年のトライアンフは違いました。ボンネビルT100はそのネーミングに答えるよう完成度は高いです。ボンネビルT120ほど重くなく、排気量900ccのエンジンは車体にジャストフィット。年齢問わず受け入れられる素性を持っています。

タコメーターも装備したツインメ-ター、スポークホイールでボンネビルT100の名前にふさわしい装備となっています。ストリートカップもカフェスタイルで、スラクストンRほど気負わずにライトウェイトで本来モーターサイクルの持つ操る楽しさを持っています。トライアンフのディーラーには試乗車がございますので、ぜひ試乗してみてください。ストリートツイン系の高トルク型900ccエンジンは人にやさしく、モーターサイクルの持つ本来の楽しさを教えてくれます。

永松利宏さんのコラム画像

そして、ミラノショーでボンネビルボバーとストリートスクランブラーが発表され、話題になったのは記憶に新しい所です。今のところ詳細は不明ですが2017年にデビューする予定です。

トライアンフは、2016年の勢いが衰えることなく、2017年に突入します。来年も「プレミアム・ライフスタイル・モーターサイクル・ブランド」、トライアンフを、宜しくお願い致します。乞うご期待!

バイク買取&乗り換えガイド