アーバントリプルのベースとされているのは、トライアンフ・ストリートトリプルRSだ。前衛的なスタリングはどこにおいても人目を惹きつけるものであり、スポーティかつファンライドを楽しめる人気モデルである。
アーバニズムは、都会的なアーバンスタイルをコンセプトとしたライディングギアブランドである。ストリートユースを意識して生み出されるウエア類は、ライディング時の機能性はもとより、バイクを降りてからも使いたくなるスタイリッシュなデザインが最大の魅力と言えるだろう。そんなアーバニズムのイメージにマッチングする都会的なバイク、それはトライアンフ・ストリートトリプルだった。
初代ストリートトリプルが登場したのは2006年の事、スーパースポーツモデルであるデイトナ675のパワーユニットを搭載したミドルクラスネイキッドモデルとして生み出され、その快活なライトウェイトスポーツは世界中で大ヒットすることとなる。特に都市部のユーザー層が厚く、シグナルスタートではフロントアップさせて走り去るようなスポーティかつアグレッシブなライダーたちにもてはやされた。そのようなモデルに目を付け、ブランドコンセプトモデルを創り出すことを思いついたアーバニズムは、これまでも様々なオリジナルモデル製作を手掛けてきたトライアンフ正規ディーラー『トライアンフ横浜港北』に相談を持ち掛けることとなった。
「アーバニズムは数多くあるライディングギアメーカーの中でも、アパレル色の強いブランドです。そのイメージとストリートトリプルはとてもマッチしていると思います。今回のコンセプトモデルの最大の特徴はカラーリングであり、アーバニズムのデザイナーが手掛けられました。その他フェンダーレスキット、バックステップ、マフラーなどを換装し、より一層ストリートで映えるスタイルで纏めております」とトライアンフ横浜港北の佐々木店長は話す。
アーバントリプルのカラーパターン及びデザインは、アーバニズムのライディングギアを手掛けるデザイナーが行ったということもあり、アーバニズムのウエアとの相性は抜群に良い。
アルミニウムシルバーとメタリックブルーのツートーンカラーで纏められたアーバントリプル。ホイールやサブフレームも取り外して、それぞれペイントされるなど、手塩に掛けて仕立て上げられている。
アロー製エキゾースト、ベビーフェイス製バックステップ、トライアンフ横浜港北オリジナルフェンダーレスキットのカスタマイズパーツを装備。スポーティな雰囲気をより助長させている。
ここまで紹介してきたコンセプトモデルであるアーバントリプルは、現時点では販売未定ということになっているが、トライアンフ横浜港北では同じ仕様の車両を製作することが可能となっている。例えば、ストリートトリプルS、R、RSの3種の中から好きなグレードをベースとすることができるし、マフラーやバックステップなどはノーマルのままということもできる。
ここで俯瞰して考えて欲しいのは、トライアンフ横浜港北に相談すれば、地球上に一台、自分だけの特別なトライアンフを作り上げられるということだ。ファッション業界を中心によく用いられる“ビスポーク”という言葉がある。これはカスタマーとサプライヤーがbe spokeつまり話し合い、好みの品を仕立てるというものである。身体計測を行い生地も選定して作り上げるテーラードスーツや、足形を取って製作する革靴などの世界では一般的であり高級なものとして知られている。その一連の流れを一台のバイクに落とし込んで作り上げることをトライアンフ横浜港北では行ってくれるのだ。
もちろんレース専用車両を製作するのもその行為に準ずるものではあるが、多くのライダーはストリートを楽しんでおり、バイクのある生活をファッション感覚でとらえている。特にトライアンフを好んで乗り回す人々は、ヒトとはちょっと違った特別な仕様を求める場合が多い。トライアンフ横浜港北は、簡単なカスタマイズから大胆なモディファイまで、親身になってビスポークしてくれるショップなのである。
トライアンフ横浜港北店内には、今回取り上げたアーバントリプルとアーバニズムのライディングギアを展示する特設ステージが用意されているほか、以前オーリンズとコラボレーションを行い製作したコンセプトモデルなども展示されている。既存トライアンフオーナーも、未来のトライアンフオーナーも、自分だけのオリジナルモデルの相談をしてみてはいかがだろう。