トライアンフ デイトナ675R
- 掲載日/2014年06月11日
- 文/杉山 研二
TRIUMPH DAYTONA675R
最新技術の投入で速さとハンドリングを向上
サーキットに狙いを定めた3気筒スーパースポーツ
デイトナ675Rは、3気筒エンジンを搭載するミドルクラスのスーパースポーツです。標準モデルのデイトナ675にオーリンズのサスペンションやブレンボのブレーキキャリパーなどを装備し、サーキット走行狙いのハイグレード版としてラインナップされました。フルモデルチェンジを経て2014年3月に日本市場向けにデリバリーが開始され、トライアンフがこれまでサーキットやロードレースで得てきた経験を活かし、最新の技術とアイデアを盛り込み、より速く、ハンドリングの磨かれた、乗りやすいバイクに仕上げました。車両価格は消費税8%込みで158万5,000円です。
エンジンは現代のトライアンフを象徴する並列3気筒で、最高出力は94kW、最大トルクは75Nmです。レースのレギュレーションを意識した675ccの排気量こそ従来型と同じですが、サーキットでの使用を前提にストロークを短縮してボアを拡大、より使いやすいパワー特性に仕上げました。シリンダーブロックはクランクケース上部と別体鋳造として耐圧性能を向上。インジェクターは1シリンダー当たり2本とし、フルスロットル時でも的確に燃料を噴射できるようにしています。またトライアンフの量産車向けエンジンとしては初めてチタン製バルブを採用。それにともないバルブヘッドの形状を変更して燃焼室内の燃料の流れを改善、低中速でのトルクアップを図っています。
車体周りもフレームやスイングアームをはじめ、多くのパーツが新設計です。フロントフォークとリアショックは高性能で調整範囲も広いオーリンズ製を採用。ジオメトリ-はキャスターを従来より1度立て、ホイールベースを20mm短縮、またスイングアームピボット位置も調整し、コーナリング性能に磨きをかけています。そのほか、フロントに装着したモノブロックのブレンボブレーキキャリパー、ブレーキングドリフトも可能なトラックモード付きのABS、スリップアシスト機構付きのクラッチ、素早いシフトチェンジが可能なクイックシフターなど、魅力的な装備の数々を盛り込んでいます。
- ● 全域でパワーアップした新しい3気筒エンジン
- ● 軽量化と質量の集中化でコントローラブルになった車体
- ● 鋭いハンドリングを生み出すオーリンズ製サスペンション
トライアンフ デイトナ675R のライバルはこれだ!
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MVアグスタ
F3 -
ホンダ
CBR600RR -
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