トライアンフ スラクストン
- 掲載日/2014年05月28日
- 文/杉山 研二
TRIUMPH THRUXTON
1960年代のスタイルを現代に再現した
ネオクラシック・カフェレーサー
スラクストンは、1960年代にブームとなったカフェレーサー文化から生まれたモデルです。かつてのカフェレーサーは、ハンドルを下げ、シングルシート、エグゾーストも交換するなど、より速く、よりシャープなハンドリングを目指してオーナー自らマシンを改造するものでした。それを思い起こすスタイルを現代に再現したのが、このスラクストンです。車両のベースはトライアンフが現在もラインナップしているボンネビルなので、クラシックな雰囲気を醸し出しながらも、ツーリングや日常の足としても快適で乗りやすく、そして走りを楽しめます。
エンジンは、かつてのトライアンフツインの形状を念頭に置いてデザインされた空冷パラレルツインです。バイク全体の雰囲気がこのエンジンで決まっていると言ってもよいでしょう。燃料システムはインジェクションですが、見た目はまるで2連装のキャブレターです。また、バルブ駆動はDOHCでも、エンジン前面にはOHVのプッシュロッドチューブがあるかのようなデザインとなっています。もちろんスタイルだけでなく、実際にパフォーマンスを発揮すべく作られたエンジンです。心地良いエグゾーストノートとともに、低回転で太いトルクを感じ、高回転域にかけては素早く吹け上がります。
車体にはスポーツストライプ入りの1960年代風ペイントを採用。シングルシート風のリアカバーは、取り外せばタンデムライドも可能。ハンドルはロンドンのエースカフェから名をとった、低く狭いエースハンドルバー。ミラーはクラシックなバーエンドタイプ。メーターは2連のアナログ式です。ホイールはフロント18インチ、リア17インチのワイヤースポークを装着。リムはアルミニウム合金製です。この軽量なホイールは、路面追従性とキビキビとしたハンドリングに貢献しています。ブレーキはスポーツバイクらしく、フロントに320mm径のディスク、リアには225mm径のディスクを採用しています。
- ● 1960年代のカフェレーサーを忠実に再現したスタイリング
- ● 古典的な雰囲気ながら現代的パフォーマンスの865ccパラレルツインエンジン
- ● 車両との一体感を得られる前傾姿勢のライディングポジション
トライアンフ スラクストン のライバルはこれだ!
-
ドゥカティ
スポーツクラシック スポーツ1000S -
モトグッツィ
V7レーサー -
ロイヤルエンフィールド
コンチネンタルGT535
- 【前の記事へ】
トライアンフ トロフィーSE - 【次の記事へ】
トライアンフ デイトナ675R
関連する記事
-
モデルカタログ
スラクストン TFC(2019-)