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トライアンフ サンダーバード ストーム

  • 掲載日/2012年12月05日
  • 文/淺倉 恵介
トライアンフ サンダーバード ストームの画像

TRIUMPH THUNDERBIRD STORM

排気量1,699ccを誇るエンジンが強力なパワー&トルクを発揮
象徴的なデュアルヘッドライトのワイルドなルックスも魅力

トライアンフの 『サンダーバード ストーム』 は、同社のクルーザーモデルである 『サンダーバード』 の上級バリエーションモデルです。車体全体がブラックアウトされ、剥き出しのデュアルヘッドライトが荒々しい雰囲気を醸し出している、ワイルドなイメージのマシンです。クルーザーと言うと、直線をのんびり走るものと考えがちですが、サンダーバードストームは違います。余裕あるクルージング性能と、ワインディングも楽しめるスポーツ性能を併せ持ったモデルなのです。

搭載されるエンジンのレイアウトは、トライアンフ伝統のバーチカルツイン。『T-16型』 と名付けられたこのエンジンは、2本のシリンダーが垂直にそそり立ち、独特の存在感を誇示しています。クルーザーだからと言って安易にVツインを選ばないところに、トライアンフのプライドが垣間見られます。排気量は 1,699cc と、ベースとなったサンダーバードの 1,597cc から 102cc 拡大されています。排気量アップはシリンダーボアを拡げることで行われており、使用されているピストン径は φ107mm と他に類を見ない巨大なもの。ストロークは 94.3mm ですから、オーバースクエアなショートストロークタイプのエンジンと言えます。低回転域を重視したロングストロークタイプが主流のクルーザーカテゴリにおいて異色の存在です。最高出力は 98PS という高出力を誇りますが、特筆すべきは最大トルクとその発生回転数です。156Nm のスペック自体も強力ですが、その最大トルクをわずか 2,950rpm で発揮しているのです。クルーザーに不可欠な低回転域での余裕あるトルクと、「走りのトライアンフ」には欠かせない強大なパワー、その両方を備えたエンジンなのです。

シャシーは基本的にサンダーバードと共通で、スチール製のクレードルタイプフレームに、テレスコピックタイプのフロントフォーク、コンベンショナルなツインショックタイプのリアサスペンションを備えています。フロントフォークのインナーチューブ径は極太な φ47mm で、巨大なマシンの質量を受け止める剛性を確保。リアショックは5段階のプリロード調整機能を備えています。シート高は 700mm と低めで足着き性は良好ですが、着座位置が後方寄りのためハンドルが遠く、ポジションはかなり大柄な体型向きです。サイズもエンジンもパワーもビッグな超大型クルーザー、それがサンダーバードストームなのです。

トライアンフ サンダーバード ストーム のここがポイント!
  • ● 最高出力98PSと最大トルク156Nmを発揮する強力なエンジン
  • ● タンクマウント式のメーターはオンボードコンピュータ内蔵の多機能タイプ
  • ● スタイリッシュなデュアルヘッドライトとブラックアウトされたボディワーク

トライアンフ サンダーバード ストーム のライバルはこれだ!

  • ハーレーダビッドソン ダイナFXDF

    ハーレーダビッドソン
    ダイナFXDF

    ハーレーのビッグツインモデルの中でスポーツ指向が強いダイナファミリー。FXDFはダイナとして初めてフロント16インチタイヤを採用。小径デュアルヘッドライトが特徴。

  • ヤマハ VMAX

    ヤマハ
    VMAX

    V型4気筒エンジンを搭載。パワー感に溢れる独特のスタイリングと強烈な加速感が世界中で高評価を受け、クルーザーの枠に留まらないVMAXというジャンルを確立した1台。

  • スズキ ブルバードM109R

    スズキ
    ブルバードM109R

    シリンダーボア径112mmという、バイクのエンジンとしては世界最大クラスのピストンを使用したエンジンを搭載。車体が大きく車重もヘビー級だが、走りは意外なほど軽快。

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