VIRGIN TRIUMPH | トライアンフ タイガーエクスプローラーXC 購入ガイド

トライアンフ タイガーエクスプローラーXC

  • 掲載日/2014年04月21日
  • 文/田宮 徹
トライアンフ タイガーエクスプローラーXCの画像

TRIUMPH TIGER EXPLORER XC

道を選ばぬ冒険性能を強化した
3気筒アドベンチャーツアラー

タイガーエクスプローラーは、英国のトライアンフ社が手がけるビッグアドベンチャーツアラー。トライアンフらしい並列3気筒レイアウトの1,215ccエンジンを、鋼管フレームに搭載している。このシリーズに、2013年型として追加されたのがXC仕様。XCとはクロスカントリーの略で、つまりスタンダード以上にオフロードでの走行性能を高めてある。

XC独自の装備としてまず挙げられるのが、スタンダードのアルミキャストに対し、スポーク化された前後ホイール。これにより、オフロードでのしなやかな走りを生みだしている。しかもこのホイールは、チューブレスタイヤの装着が可能。舗装路をメインに使うユーザーにとっては、パンク修理の容易さという点でアドバンテージも感じられる。タイヤサイズはスタンダードと同じで、フロントが110/80R19、リアが150/70R17の設定となっている。またXC仕様は、飛び石や道に伸びた枝などから手を守る樹脂製ハンドガードや、郊外の暗い夜道などでも威力を発揮する55Wのデュアルフォグランプ、22mm径パイプ製のエンジンサイドガード、アルミ製のエンジンアンダーガードを標準装備。よりタフで、本格的な冒険ツーリングでも頼れる仕様に仕上げてある。

一方でエンジンや車体、足まわりの設定などは、スタンダードを踏襲する。後輪駆動は、省メンテナンス性を高めるシャフト式。前後ブレーキは、オン/オフの選択が可能なABS仕様。KYB製の前後サスペンションのホイールトラベル量は、フロントが190mm、リアが194mm確保されている。1,215cc水冷並列3気筒エンジンは、137馬力を発揮し、高速道路の移動時などには余裕があるぶん、オフロード走行ではあり余るという評価になるが、トラクションコントロール機構を標準装備することで、扱いやすさを確保してある。またスクリーンは調整式で、こちらも高速道路からダートまでに対応する。

スタンダードなタイガーエクスプローラーでも十分に冒険者気分を味わえるが、これでダートにわけ入るか否かはともかくとして、より本格的なアドベンチャースタイルと機能を求めるなら、XCが与えてくれる満足度は高い。

トライアンフ タイガーエクスプローラーXC のここがポイント!
  • ● スタンダードよりも強化された冒険装備
  • ● わずらわしさのない前後チューブレスタイヤ
  • ● トライアンフらしい並列3気筒エンジン

トライアンフ タイガーエクスプローラーXC のライバルはこれだ!

  • BMW R1200GSアドベンチャー

    BMW
    R1200GSアドベンチャー

    2013年型のフルモデルチェンジにより、水平対向2気筒エンジンが1,170cc空水冷仕様となったR1200GSをベースに、30L容量燃料タンクやオフ向きの足まわりなどをセットしている。

  • ヤマハ XT1200Zスーパーテネレ

    ヤマハ
    XT1200Zスーパーテネレ

    トラコンなどの先進装備も満載された1,199cc水冷並列2気筒アドベンチャーツアラー。2014年型で刷新され、標準仕様のZ仕様に加え、電子調整式サス搭載のZE仕様が登場した。

  • KTM 1190アドベンチャーR

    KTM
    1190アドベンチャーR

    1,195cc水冷Vツインエンジンを搭載するシリーズで、R仕様はよりオフロード走行を重視。前後21/18インチ径のスポークホイールや、ストロークが長い前後サスペンションを装備する。

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