本物のオフロードを走るために生まれたアドベンチャーマシン スクランブラー1200 XC/XE
- 掲載日/2019年02月06日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
試乗ライダー/三橋 淳 写真/トライアンフモーターサイクルズジャパン まとめ/佐藤旅宇
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.393』に掲載された内容を再編集したものです。
トライアンフ スクランブラー1200 XC/XEのモデル紹介と詳細写真
スクランブラー1200はスタンダードのXC(クロスカントリー)と、上級仕様のXE(エクストリーム)という2タイプがラインナップされる。いわゆるネオ・クラシックスタイルだが、その中身はトラクションコントロールやクルーズコントロールなどを標準装備し、オンオフを問わずハイレベルな走りを目指したアドベンチャーバイクとなっている。エンジンやフレーム、タイヤサイズといった根幹部分は両車共通だが、後者はよりロングストロークの前後サスペンションや、慣性計測ユニット(IMU)によって車体の傾きを検知し、連続的に制御を行なうトラクションコントロール&ABSを搭載。オフロードでの走行性能をさらに引き上げている。またXCではオプションとして用意されているグリップヒーターや、走行中にGoProR®の操作が行なえるGoProR®コントロールシステムのほか、ハンドガードも標準装備される。
スクランブラーのアイコンでもあるアップマフラー。アルミのヒートガードにメッシュを配するなどスタイリッシュな仕上がりとなっている。ただ、脚はかなり熱い。
水冷並列2気筒エンジンは両車とも270°クランクを採用。ボンネビルT120のエンジンに専用のチューンを施したもの。体感的なトルクのピークは4000rpmあたり。扱いやすく、パルス感が気持ちいい。
スクランブラーの様式に乗っ取りリアはツインショック式を採用。新たにオーリンズが開発したリザーバー付フルアジャスタブルサスペンションユニットを搭載している。XCは200mm、XEではエンデューロバイク並の250mmのストローク量を確保。
ショーワ製の倒立式フルアジャスタブルフォークを採用。XCはストローク量200mm、XEはこのクラスでは異例の250mmのストローク量となっている。さすがにオフロードでの走行性能はXEに分があるが、ロードではかなり腰高感がある。ノーマルではローフェンダーが装備されているが、オプションでアップフェンダーも用意される。
メーターが一体となったフルカラーTFTディスプレイを採用。スロットル・バイ・ワイヤのため、例によってシチュエーションに応じた走行モードもディスプレイから選択可能だ。
21インチのフロントホイールにはチューブレスタイヤを組み合わせる。ブレーキは320mm径のWディスクで、ブレンボ製のモノブロックM50フロントキャリパーを採用する。切り替え式のABSも搭載。XEと共通装備だ。
スイングアームは両車ともアルミ製だが長さが異なる(XC=547mm、XE=579mm)。
XCは「Rain」「Road」「Sport」「Off-road」の5種類のモード。XEはこれに「OFFROADPRO」(すべての電子デバイスがOFFになる)を加えた6種類のモードを用意。インタフェースも使いやすいもの。ディスプレイの操作は左手のジョイスティックで行なうが、どの画面からでも右手のホームボタンを押せば最初の画面に戻れるため、マニュアルを読まずとも直感的に操作できる。
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