トライアンフ スラクストン(2016)
- 掲載日/2016年07月15日
- 写真・文/田中 宏亮
取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
トライアンフ スラクストン の詳細写真
ライド・バイ・ワイヤ・システム(電子制御式燃料噴射)が備わる排気量1,200cc / 水冷並列2気筒 SOHC 8バルブエンジン。フレーム前部にコンパクト化したラジエターが。
正統派クラシックの証とも言えるラウンド型ヘッドライトは最新のLED仕様に。カスタムテイスト溢れるヘッドライトステーのデザインは、先代スラクストンから踏襲されたものか。
カフェレーサースタイルの必須項目とも言えるセパレート型ハンドル。トップブリッジ下部にマウントされるが、バーそのものはトップブリッジよりも高い位置になっているので、ポジションはバーハンドル仕様と大差ない。
左スイッチボックスには、メーター内の表示切り替えボタンにプッシュキャンセル型ウインカースイッチ、ホーンスイッチ、そして前部にハイビームスイッチが備わる。右側には上部にセルスターター、下部にハザードスイッチ、そして中央にエンジンモード切り替え用スイッチが。
ラウンドデザインのスピード&タコメーターとイグニッションがコックピット前に。クラシックテイストはそのままに、デジタル表示機能は必要にして最小限のものが組み込まれている。
燃料ゲージの上には、現燃料での走行可能距離が表示され、カウントダウンされていく方式。その燃料ゲージ下には、左から「RAIN」「ROAD」「SPORTS」の3つのエンジンモードが表示され、右側スイッチで切り替え、長押しで決定というシステムが備わっている。
空冷スラクストン時代はオプション扱いだったバーエンドミラーが標準装備。視認性は悪くないが、かなり外に突き出ているので狭いところを走るときはご注意を。
クラシックカフェレーサーのスタイルからインスパイアされた専用のフューエルタンク。ビンテージエンブレムとカラーリング、そしてレーシーなラインが気分を盛り上げてくれる。
フューエルキャップはモンツァ型と、カフェレーサーモデルならではの心憎い演出も。質感の高さはもちろん、古くからのモーターファンには嬉しいディテールだ。
レーシーなスタイルが印象的なブリットスタイル・シングルシート。柔らかすぎず、程よい反発力が備わっているので、ライディング時にしっかり腰を落ち着かせてくれる。
前後フェンダーとも、ストリートツインやボンネビルT120とは異なるショートタイプとなっている。リアには現代風にアレンジされたルーカス型テールランプが。
カフェレーサーには欠かせないフォークブーツも標準装備。フロントの印象を一層クラシカルにしてくれる。
前後とも17インチ仕様のスポークホイールが採用された新型スラクストン。フロントブレーキシステムは310mm径のダブルディスクとされる。
ツーリングバイク向けながら、そのグレードはハイエンドと高評価を受けるピレリ製ラジアルタイヤ「エンジェルGT」が標準装備。スポーツライドでも高い性能を発揮する。
専用のバックステップは、ポジションが思っている以上にニュートラルで優しい。長距離走行でも足が疲れることはない。
バーチカルツインエンジンのカフェレーサーにふさわしい左右2本出しのステンレス製メガホンマフラー。シンプルながら、カフェスタイルを強調する貴重な部位だ。
トラベルが120mmのプリロード調節式ツインショック。R仕様のオーリンズ製サスペンションもあるので、好みで取り替えるのも楽しい。
- 【前の記事へ】
トライアンフ アメリカLT - 【次の記事へ】
トライアンフ ボンネビル ボバー(2017)
関連する記事
-
試乗インプレッション
トライアンフ タイガー800XCx
-
試乗インプレッション
トライアンフ ボンネビル ボバー(2017)
-
試乗インプレッション
トライアンフ スラクストン
-
試乗インプレッション
トライアンフ ストリートスクランブラー