ボンネビル(2001)
- 掲載日/2014年11月11日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
BONNEVILLE(2001)
現代の技術を投入して
古き良き時代の味わいを再現
2001年から発売が始まった『ボンネビル』は、1960年代に“世界最良のスポーツバイク”と呼ばれた『T120ボンネビル』を現代の技術で復刻したモデルだ。もっとも、かつてのT120ボンネビルとの共通点は、マシン全体の雰囲気や空冷バーチカルツインエンジン+スチール製ダブルクレードルフレームという形式くらいで、実際にはすべての部品が新規設計されていた。
新世代の空冷バーチカルツインエンジンで最も注目すべき要素は、燃焼効率を追求して導入されたDOHC4バルブヘッドだが、プレーンメタル支持の360度クランクや振動対策用の2軸バランサー、『TT600』をベースとする5速ミッション、ケーヒン製の負圧式キャブレターなども、かつてのT120ボンネビルとはまったく異なる装備。当初は790ccだった排気量が865ccに拡大されたのは2007年からで、翌2008年には燃料供給がインジェクションに変更されている。
一方の車体はシンプルかつ堅牢な構成で、41mmフロントフォークやコンベンショナルなリアのツインショック、フロント19インチ/リア17インチのスポークホイールなどに革新的な要素は感じられない。とはいえ、古きよき時代の味わいや軽快さを備えながら、現代的な安定感を盛り込んだボンネビルの乗り味は、トライアンフならでは。21世紀に蘇ったブリティッシュツインは世界各国で高評価を獲得していくこととなった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 92万8,000円
- エンジン型式
- 空冷並列2気筒 DOHC 8バルブ
- 総排気量
- 790cc
- ボア×ストローク
- 86×68mm
- 最高出力
- 62ps/7,400rpm
- 最大トルク
- 6.1kg-m/3,500rpm
- 燃料供給
- キャブレター
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 5速
- オイル容量
- 4.5リットル
- 燃料タンク容量
- 16リットル
- サイズ
- 全長2,250×全幅860×全高1,105mm
- ホイールベース
- 1,493mm
- シート高
- 775mm
- 車両重量
- 205kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 100/90-19
- リアタイヤサイズ
- 130/80-17
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
スカーレットレッド(2001)
ジェットブラック(2003)
エーゲブルー(2005)
グッドウッドグリーン(2005)
ジェットブラック(2005)
シルバー(2006)
グッドウッドグリーン(2006)
ジェットブラック(2006)
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