デイトナ675 / デイトナ675R(2013-)
- 【現行モデル】 ※表記はメーカー発表の年です 掲載日/2014年10月15日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
DAYTONA675 / DAYTONA675R(2013-)
レース参戦で培ったノウハウをフィードバックして
スーパースポーツとしての資質を高める
センターアップから右側1本出しとなったマフラー以外は、一見しただけでは従来型との大差がないように感じられる新型デイトナ675、デイトナ675Rだが、2013年から発売が始まった(日本市場は2014年から)新型に使われているパーツは、ほぼすべてが新設計で、従来型との共通部品はわずかしか存在しない。
なかでも最も注目すべき要素は、ショートストローク化(74×52.3mmから76×49.6mm)を図ると同時に、バルブ形状の見直しや圧縮比の変更、ツインインジェクター化、スリッパークラッチの導入などが行われたパワーユニットだ。最高出力や最大トルクに大きな変化はないものの、新型は従来型を大幅に上回る扱いやすさと信頼性を獲得。一方のシャシーはフレームやスイングアーム、前後サスペンション、ホイールといった大物パーツを新作とすることで、優れた運動性能にさらに磨きをかけている。こうした改善が功を奏したのだろう、新型デイトナはデビューイヤーから世界各国のレースで活躍し、2014年にはデイトナ200マイルとマン島TTの750SSクラスで、劇的な優勝を飾っているのだ。
スタンダードとRが併売されるのは従来型と同様だが、従来型の価格差が25万円以上だったのに対して、2014年型の価格差は20万円。オーリンズ製前後ショックやブレンボ製フロントブレーキ(スタンダードはカヤバ+ニッシン)に加え、クイックシフターや各種カーボンパーツを標準装備することを考えると、Rの158万8,500円という価格は、相当にお買い得と言っていいだろう。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 138万5,000円(デイトナ675)、158万5,000円(デイトナ675R)
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 675cc
- ボア×ストローク
- 76×49.58mm
- 最高出力
- 128ps/12,500rpm
- 最大トルク
- 74Nm/11,900rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3.5リットル
- 燃料タンク容量
- 17.4リットル
- サイズ
- 全長2,020×全幅710×全高1,105mm
- ホイールベース
- 1,395mm
- シート高
- 830mm
- 車両重量
- 200kg(装備)
- フロントタイヤサイズ
- 120/70ZR17
- リアタイヤサイズ
- 180/55ZR17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
クリスタルホワイト/サファイアブルー(2013)
ディアブロレッド/ジェットブラック(2013)
ファントムブラック/グラファイト(2013)
デイトナ675R クリスタルホワイト(2013)
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