ロケットⅢ(2004)
- 掲載日/2014年10月15日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
ROCKETⅢ(2004)
既存の常識を打ち破り世界を震撼させた
前代未聞の2,300cc 3気筒クルーザー
2004年にデビューした『ロケットⅢ』は、“大排気量クルーザー=Vツインエンジン”という既存の常識を打ち破り、世界を震撼させたモデルだ。この車両のために開発されたエンジンは、形式で言うならトライアンフのお家芸である3気筒だったものの、排気量は量産車史上最大の2,300ccで、車体への搭載方式は同社にとって初となる縦置き。最大トルクは驚異の200Nmで、しかも発生回転数がわずか2,500rpmだったため、スタート時に感じる加速は圧巻としか言いようがなかった。
専用設計のスチールフレームは、パワーユニットをストレスメンバーとして使うダイヤモンドタイプで、フロント150/80V17、リア240/50V16の極太タイヤは、マシン全体の迫力に大いに貢献。圧倒的な加速力と320kgの車重に対応するべく、ブレーキはフロントφ320mmディスク+対向式4ピストンキャリパー、リアφ316mmディスク+対向式2ピストンキャリパーと、一般のクルーザーとは一線を画する装備が与えられていた。
登場時は排気量の大きさや驚異的な加速力ばかりが話題になったロケットⅢだが、このモデルには市街地走行やロングツーリングをソツなくこなせる懐の広さも備わっている。こういったユーザーフレンドリーな特性は、どんなモデルにも万能性を盛り込む、トライアンフならではと言えるだろう。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 220万5,000円
- エンジン型式
- 縦置き水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 2,294cc
- ボア×ストローク
- 101.6×94.3mm
- 最高出力
- 142ps/5,750rpm
- 最大トルク
- 20.4kg-m/2,500rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- シャフトドライブ
- トランスミッション
- 5速
- オイル容量
- 5.9リットル
- 燃料タンク容量
- 25リットル
- サイズ
- 全長2,500×全幅970×全高1,165mm
- ホイールベース
- 1,695mm
- シート高
- 740mm
- 車両重量
- 320kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 150/80V17
- リアタイヤサイズ
- 240/50V16
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
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