ストリートトリプル(2007)
- 掲載日/2014年10月15日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
STREET TRIPLE(2007)
ミドルクラスに新風を巻き起こした
デイトナ675の一卵性双生児
見た目の雰囲気や車名からは『スピードトリプル』の弟分といった印象を受けるが、2006年から発売が始まった『ストリートトリプル』は、『デイトナ675』の一卵性双生児として開発された車両で、アルミフレームやスイングアーム、並列3気筒エンジンといった基本構成は、デイトナ675用をほぼそのまま踏襲している。とはいえ、車名が示すようにストリートでの楽しさを重視するこのモデルでは、常用域に主眼を置いた開発が行われた。
エンジンの最高出力はデイトナ675より17ps低い108psだが、これは公道での扱いやすさを考慮した結果で、低中速トルクと3気筒独自の味わいが増強されたこのモデルのエンジンに対して、不満を感じる人はいないだろう。なお、気化器はデイトナ675と共通のφ44mmインジェクションだが、排気系は新設計の3-1-2式が採用されている。
車体に目を向けると、ホイールベースが1,392mmから1,395mm、キャスター/トレールが23.5度/86.8mmから24.3度/95.3mm、シート高が825mmから800mmに変更されており、これらもやはり、一般公道での扱いやすさを意識した変更だ。アップライトになった乗車姿勢と併せて考えると、乗り味としては安定性が強まった感があるものの、デイトナ675譲りの運動性を備えるストリートトリプルは、以後のミドルネイキッドの世界において、ライバル勢を圧倒する唯一無二の地位を築いていくこととなった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 99万7,500円
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 675cc
- ボア×ストローク
- 74×52.3mm
- 最高出力
- 108ps/11,700rpm
- 最大トルク
- 69Nm/9,100rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3.4リットル
- 燃料タンク容量
- 17.4リットル
- サイズ
- 全長2,030×全幅736×全高1,250mm
- ホイールベース
- 1,395mm
- シート高
- 800mm
- 車両重量
- 167kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 120/70ZR17
- リアタイヤサイズ
- 180/55ZR17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
フュージョンホワイト(2008)
ルーレットグリーン(2008)
ジェットブラック(2008)
ブラック(2011)
レッド(2011)
イエロー(2011)
ブラック(2012)
インペリアルパープル(2012)
ホワイト(2012)
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