サンダーバード(1995)
- 掲載日/2014年11月21日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
THUNDERBIRD(1995)
モジュラーコンセプトから脱却した
トライアンフ製クラシックの原点
近年ではさまざまなクラシックモデルを販売しているトライアンフ。その原点となったのは、1995年にデビューした『サンダーバード』だ。市場が待ち望んでいた空冷バーチカルツインエンジンを復活させるのではなく、既存の水冷並列3気筒車をベースにクラシックモデルを製作した背景には、当時のトライアンフがまだこの分野に自信を持っていなかったという事情があったようだが、1950年代の『6Tサンダーバード』をモチーフとするこのモデルは、旧車に憧れを抱く世界中のライダーから、絶大な支持を集めることとなった。
なお、1990年に活動を再開したトライアンフにとって、サンダーバードは“モジュラーコセンプトからの脱却”という意味でも、原点と言うべきモデルだ。もっとも、サンダーバードの開発は既存の水冷3気筒車をベースにして行われたのだが、クラシカルなイメージを構築する外装部品やピシュータータイプのマフラーなどは専用設計で、エンジンやフレームにも日常域の味わいを重視した仕様変更が行われていた。そして以後のトライアンフでは、“可能なかぎり部品を共有する”という思想が徐々に薄れ、各ジャンル用として最適化を図った専用設計パーツの投入が、ごく普通のこととなっていくのである。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 129万円(ソリッド)、132万円(ツートーン)
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 885cc
- ボア×ストローク
- 76×65mm
- 最高出力
- 70ps/8,000rpm
- 最大トルク
- 7kg-m/4,800rpm
- 燃料供給
- キャブレター
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 5速
- オイル容量
- 4リットル
- 燃料タンク容量
- 15リットル
- サイズ
- 全長2,250×全幅860×全高1,150mm
- ホイールベース
- 1,550mm
- シート高
- 750mm
- 車両重量
- 220kg(乾燥)
- フロントタイヤサイズ
- 110/80ZR18
- リアタイヤサイズ
- 160/80ZR16
- フロントブレーキ
- 油圧式シングルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
カーディナルレッド/クロミウムシルバー(2001)
アストングリーン/シャンパン(2001)
ブリティッシュレーシンググリーン/クリーム(2003)
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