タイガー800(2010-)
- ※表記はメーカー発表の年です 掲載日/2014年10月15日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
TIGER800(2010-)
ミドルトリプルの可能性を引き出した
2台のデュアルパーパス
デイトナ675とストリートトリプル、ストリートトリプルRで、ミドルバイク界に新風を巻き起こしたトライアンフが、親しみやすさを追求したデュアルパーパスとして、“スモールタイガー”の開発に着手したのは2007年初頭。当初は既存の675ccユニットをそのまま転用するつもりだったが、開発が進むうちに、デュアルパーパスに適したトルク特性を実現するには、より大きな排気量のエンジンが必要になると判断。結果的にストロークを52.3mmから61.9mmに拡大した、800ccユニットが新規製作されることとなった(φ74mmのボアは既存の675ccユニットと同じ)。
当初は1機種のみの設計が行われていたスモールタイガーだが、開発チームは早い段階でこのモデルの可能性に気づき、オンロード向きの標準仕様と、悪路走破性に特化したXCを製作することを決定。3年半の開発期間を経た2010年秋には、フロント19インチ、リア17インチのキャストホイールを履く標準仕様と、フロント21インチ、リア17インチのスポークホイールを採用したXCが、同時デビューを果たしている。
なお、パニアケースやタンクバッグ、ゲル入りシート、エンジンガードといったオプションパーツが豊富に揃えられたのもこのモデルの特徴で、2台のスモールタイガーはトライアンフの狙い通り、世界中のツーリングライダーから大歓迎を受けることとなった。
価格・スペック
記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
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- 価格(消費税込み)
- 113万5,050円
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 799cc
- ボア×ストローク
- 74×61.9mm
- 最高出力
- 95ps/9,300rpm
- 最大トルク
- 79Nm/7,850rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3.7リットル
- 燃料タンク容量
- 19リットル
- サイズ
- 全長2,215×全幅795×全高1,350mm
- ホイールベース
- 1,555mm
- シート高
- 810/830mm
- 車両重量
- 210kg(装備)
- フロントタイヤサイズ
- 100/90R19
- リアタイヤサイズ
- 150/70R17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
カラーバリエーション
ヴェノムイエロー(2010)
クリスタルホワイト(2010)
ファントムブラック(2011)
サファイアブルー(2013)
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