タイガー800XC / XCx(2015-)
- 【現行モデル】 ※表記はメーカー発表の年です 掲載日/2015年01月23日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/中村 友彦
TIGER800XC / XCx(2015-)
オフロード走破性に磨きをかけるべく
ハイテク技術とWP製の足まわりを採用
4機種がラインナップに揃った2015年型のタイガー800シリーズ。その最大のトピックは、多彩な電子制御技術が全モデルに導入されたことである。とはいえ、メカノイズの低減とライディングフィールの向上を求めたエンジン内部パーツの刷新や、ラジエターシュラウドやガソリンタンクサイドパネルといった外装の変更、さらにはライディングポジションの見直しなど、改善は多方面に及んでいるのだ。
フロント21インチ/リア17インチのスポークホイールを履く『タイガー800XC/XCx』に関しては(『タイガー800XR/XRx』はフロント19インチ/リア17インチのキャストホイール)、前後サスペンションをショーワからWPに改めたことも見逃せない要素である。もちろん、既存のショーワ製に問題があったわけではないものの、未舗装路での快適性と衝撃吸収性を考慮した結果、トライアンフはオフロード界で幅広い層から支持を得ているWP製を選択。その結果として車両価格は上がっているものの、タイガー800XCならではの走破性に磨きをかけるWPの導入に、異論を唱えるライダーはいないだろう。
2014年型タイガー800が127万9,000円、タイガー800XCが142万9,000円だったのに対して、2015年型の価格は、それぞれ上級仕様のタイガー800XRxが144万9,000円、タイガー800XCxが164万円。この数値だけを見ると、なんとなく割高な印象を持つ人がいるかもしれないが、新世代のタイガー800シリーズは、多彩な電子制御技術だけではなく、ハンドガードや調整式スクリーン(XRx)、パイプ製エンジンガードやアルミサンプガードなど(XCx)を標準採用。装備の充実度という点で考えるなら、新世代のタイガー800は、むしろ“お買い得”と思える価格設定になっているのだ。
価格・スペック
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
- 価格(消費税込み)
- 149万円(タイガー800XC)、164万円(タイガー800XCx)
- エンジン型式
- 水冷並列3気筒 DOHC 12バルブ
- 総排気量
- 799cc
- ボア×ストローク
- 74.05×61.94mm
- 最高出力
- 95ps/9,250rpm
- 最大トルク
- 79Nm/7,850rpm
- 燃料供給
- 電子制御式燃料噴射
- 駆動方式
- チェーン式
- トランスミッション
- 6速
- オイル容量
- 3.7リットル
- 燃料タンク容量
- 20リットル
- サイズ
- 全長2,215×全幅851×全高1,390mm
- ホイールベース
- 1,545mm
- シート高
- 840/860mm
- 車両重量
- 218kg(タイガー800XC)、221kg(タイガー800XCx) ※装備
- フロントタイヤサイズ
- 90/90-21
- リアタイヤサイズ
- 150/70R17
- フロントブレーキ
- 油圧式ダブルディスク
- リアブレーキ
- 油圧式シングルディスク
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