スピードトリプルR 長期インプレ vol.01【スタイリング&ディテール・取り回しチェック編】
- 掲載日/2016年07月13日
- 車両・衣装協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一
よりコンパクトに軽くなり足着きも良好
じっくり熟成されて各部のグレード感がさらに高まった印象の新型に跨ってみた。シート高は825mmということで、ネイキッドとしてはやや高め。スーパースポーツに近い感覚だが、シート前方が絞り込まれているため足着きは悪くない。179cmの自分の場合、両足をしっかり着いてもヒザが曲がる程度である。
ちなみにライディングポジションだが、ハンドル幅がやや広めで横に開いている感じは従来どおりだが、それでもハンドル位置が少し低く手前に近くなった気がする。よりコンパクトなライディングポジションになった感じだ。ステップ位置も高すぎず低すぎず、スポーツするには丁度いい設定だ。
また、純正オプションとして「ローライダーシート」も選べるが、こちらは20mm低くなるのでさらに足着きは良くなる。今までの経験上、足着き性こそ有利だがハンドリング的にはデメリットが出てくるローシートもあったが、スピードトリプルの場合はそのようなネガはなかった。おそらく20mm程度の差なので、大きく重心バランスやライディングポジションが崩れることがないからだろう。
バイクを降りて取り回してみたが、サイドスタンドを外すために車体を起した瞬間から軽さを実感。乾燥重量192kgというスペックも1,000ccを超えるマシンとしては非常に軽いのだが、それだけではない。押してみるとフリクションが少ない感じで、軽い力でスーッと動かせる。この感覚はとても大事で、たとえば整備不良の車両などは動き出すのに力がいるので、それだけで乗りたくなくなる。その点で、新型スピードトリプルは最初のつかみは完璧だった。
次回は「街乗り編」で日常的な使い勝手などを紹介したいと思う。
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