新型ボンネビルT100 長期インプレ vol.01【普段使い編】
- 掲載日/2016年11月14日
- 車両協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
取材・文/西野 鉄兵(『アウトライダー』編集部)
サイズは日本人にもジャストフィット!
またがってみると、先代モデルより若干ながら小ぶりになった印象だ。筆者の身長は175cm・体重は67kg。手や脚、膝の曲がり具合などどこにも無理がない。おそらく170cmくらいの方でも大きいと感じることはないだろう。同じプラットフォームのストリートツインよりは大柄ながら、900ccクラスでは初心者や女性でも扱いやすい部類に入るはず。
シート高は790mm。先代より15mm上がっているが、シート形状の関係からか、足が付きやすくなった。自他ともに認める短足な筆者でも両足べたつきだ。またがったままの取り回しもラクで非常に扱いやすい。
先代にはなかった便利な機能が満載されている!
スピードメーターとタコメーターの二眼式は先代から継承している。進化したのはデジタル部分。オドメーター、トリップ、時計に加え、平均燃費、航続可能距離予測が備わった。ちなみに都内を200kmほど走った燃費は約21km/L(ハイオク指定)。公式の発表では燃費は36%向上したとのことなので、ツーリングに出ればもう少し伸びそうだ。タンク容量は14L。ツーリングなら200km、普段使いなら250kmを目安に給油を考えれば問題ないと思う。
メーターのデジタル表示部分の切り替えは、左手のウインカー上にあるインフォメーションボタンで行なう。トラクションコントロールの設定切り替えもこのボタンで操作。シンプルで分かりやすい。
先代オーナーとして、普段使いで一番面倒なのがキーだった。メインキーとハンドルロックが異なる鍵だったのが、この新型では統一し、メーターの手前にあるベーシックなものになった。上の写真はシートを開けるための鍵穴。多くの国産車同様、シートをキーで開けられるようになった(もちろん鍵はメインキーと同一)。先代までボルト留めされていたのだ。いくらクラシックさがウリなモデルとはいえ、本当に面倒だった(汗)。
シートを開けるとバッテリーのそばにUSB電源が標準装備されている。電熱ウエアの使用や、スマホの充電、ナビへの電源供給などいろいろ活用できる。メーカー純正で標準搭載というのは信頼性も高く嬉しい限り。
今回はこんなところで、次回はツーリングに出てより詳しく走りのインプレを行ないます。最新と伝統を融合したこのマシンの真価を探ります!
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