【インタビュー】気がつけば家族3人がスラクストン乗りに
- 掲載日/2016年11月25日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 写真・文/山下 剛
気がつけば家族3人が
スラクストン乗りに
最初にスラクストンで走り出したのは杏奈さんだった。4年前、そのスタイリングに惚れ込み、スクーターしか所有したことがなかったものの、迷わず手に入れた。
「とくに困ったこともなく乗り出せました。重いから取り回しは大変だけど、走り出すとそれが長所になるので乗りやすかったですし」
キャンプツーリングが好きで、長距離も走る。だからフライスクリーン(純正)を装着した。だが「ノーマルが一番」だからと大きなカスタムはしていない。好きな黒いボディは気に入っているし、フロントフェンダーにスクリーンと合わせたストライプをペイントしただけだ。
「高速道路のSAで休憩していると、女の子が乗ってるんだとびっくりされることも多いですし、ドゥカティの集団から挨拶されたりと、注目度は高いバイクですね」
杏奈さんの姉である珠理さんとは姉妹でたびたびツーリングに出かけた。杏奈さんの影響でバイクに乗りはじめた珠理さんだが、心配する母を説き伏せてツーリングに行くには、妹の杏奈さんが引率役を務めるのがいちばん手っ取り早く、そして確実だった。
「妹からは重たいから薦められないと言われてたんですけど、東京モーターサイクルショーでエースカフェ仕様のカスタムを見からずっと欲しいと思ってたんです」
その頃、珠理さんはトライアンフ東京大田の常連客であった一正さんとショップツーリングで知り合い、その後に意気投合して交際をはじめていた。一正さんはCB1100から水冷スラクストンRに乗り換えたばかりだった。
「もともとクラシカルなネイキッドが好きで、スラクストンは以前から気になってました。新しいスラクストンには、ずっと憧れてたレーサームードの格好よさと水冷に見えないデザインの良さに惹かれたんです。赤いボディも気に入ってます」
珠理さんにしてみれば、妹と恋人がスラクストン乗りになった。そんなとき、「エースカフェ仕様の白いスラクストンの手頃な中古車が入った」という報せがトライアンフ東京大田から入ると、矢も盾もたまらず乗り換えた。
一正さんと珠理さんは先ごろ入籍して夫婦となり、家族のスラクストン乗りが3人になった。ちなみに杏奈さんの婚約者はデイトナ675乗りだそうで、彼女たちが結婚する来年2月には、家族4人がトライアンフ乗りになる。
「3人揃ってスラクストンを走らせたのはトライアンフ・ナショナル・ラリーに参加したときだけですが、もっとたくさんみんな一緒に走りたいですね」
一正さんがそう話すと、珠理さんと杏奈さんが微笑む。家族の日常にトライアンフがあり、トライアンフが家族の絆をいっそう深めていく。こんな素敵な話はそうそうない。
関連する記事
-
特集記事&最新情報
TOWARD WEST-ALL NEW TIGER1200