【インタビュー】スプリントSTを乗り継ぎながら20万kmを目指す
- 掲載日/2016年12月21日
- 写真・文/山下 剛
3台のスプリントSTを乗り継ぎながら
走行距離20万kmをめざして走り続ける
バイクの免許を取ったのは父の勧めだった。当時はオイルショック後で不景気が予想されたため、四輪よりも経済的な二輪を活用すべきという考えに基づいてのことだったという。
「それ以来ずっと途切れることなくバイクに乗り続けてます。だから自分の子供たちにも16歳のときに免許を取らせました」
バスや電車を乗り継ぐのが苦手だったし、地図を見ることが好きだったし、何よりも移動がラクだしおもしろかった。7回目の挑戦で限定解除に成功してからはVFR750Fを2台乗り継ぎ、スプリントST 955iに乗り換えた。
「当時出ていたバイクのカタログを全部取り寄せて検討しました。自分の体格ではVFR750Fの大きさが限界だったので、それと同じくらいの大きさやカタチ、それと直4エンジンが好きじゃないので(笑)、そうなるとスプリントしかなかったんです」
残念ながら955iは17,000kmを走った頃に故障のため廃車となり、迷わずスプリントST 1050に乗り換えた。年間でだいたい2万km、多い年は4万km走ることもあって、2台目の赤いスプリントのオドメーターもぐんぐんと伸びていった。そして2年後、スプリントSTの2010年式が最終型になる、という話を聞くと、この先もスプリントSTに乗り続けていくために買い替えを決心した。
「今のスプリントが壊れたとしても、まずはスプリントSTの中古を探すと思います。イギリスでは2013年式が最終型なので、どうにかそれを輸入できないかと考えたこともあるのですが、ハードルが高くてなかなかむずかしいですね」
週末のツーリングだけでなく毎日の通勤でもスプリントSTを走らせる。距離が伸びるぶん、定期点検や整備はきちんとこなすし、独自の整備メモもとってトラブルを回避する。毎日乗っているから、不調があるとすぐにわかるそうだ。
「10万、いや20万kmまでがんばってもらいたいです」
純正アパレルのラインナップにないからと、ステンシルから自作してスプリントSTのTシャツを作ったし、レザーパンツにトライアンフのロゴを描き入れるほど、スプリントSTとトライアンフに愛情を注いでいる。
3台目となる今のスプリントSTはエンジンを一度載せ替え、オドメーターは現在86,000km。新世代スプリントの登場にも期待しつつ、熊倉さんは今日も元気にスプリントSTを走らせる。
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