【EICMA2018レポート】新型スクランブラー1200 XC/XEに注目が集まるトライアンフブース
- 掲載日/2018年11月16日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジヤパン
写真/Ryo Tsuchiyama 文/VIRGIN TRIUMPH.com 編集部
スクランブラー1200XC/XEに加え、ボンネビルT120の限定モデルを発表
世界最大級のモーターサイクルショー、EICMA2018(ミラノ国際モーターサイクルショー)が2018年11月8日(木)~11日(日)までイタリア・ミラノで開催されたことは皆さんご存知であろう。11月6日(火)に行われたトライアンフのプレスカンファレンスでは新型のスクランブラー1200XC/XEのローンチに加え、2019年限定モデルの新型ボンネビルT120エースに、同じく2019年限定モデルの新型ボンネビルT120ダイヤモンドエディションが披露された。
最大の注目は高いデュアルパーパス性能とスタイリッシュなフォルムを合わせ持つスクランブラー1200XC/XEだ。スタンダードモデルのXCにオフロード走行が強化されたXEの2モデルが用意されている。エンジンは専用チューニングが施された排気量1,200ccのツインで90ps@7,400rpmを発揮する。110Nm@3,950rpmという最大トルクも特徴だ。それでは早速トライアンフブースのレポートをお伝えしよう。
11月6日(火)に行われたプレスカンファレンスは大盛況。ステージにスクランブラー1200XC/XEが登場し、さらにブースはヒートアップ!
すべてにおいて妥協なく作り込まれたスクランブラー1200XC/XE。今年のバハ1000に参戦することも公式に発表されている。
2019年限定モデルのボンネビルT120エース。ロンドンのエースカフェとのコラボモデルである。オリジナルのペイントスキームがポイント。
オフロード性能を追求したスクランブラー1200XE。こちらの車両はハイレベルフロントマッドガードやアルミ製ラジエーターガードなどの純正オプションパーツが装着されたカスタムモデルである。
スクランブラーモデルとしてのセオリーに則った王道的なスクランブラー1200。会場での注目度も非常に高かった。
スクランブラー1200の心臓部は排気量1,200ccのボンネビルツイン。90ps@7,400rpmを発揮し、110Nm@3,950rpmという最大トルクも見逃せない。
スクランブラーモデルには必須のアップマフラー。ブラシ仕上げでその質感も申し分ない。
5インチのLEDヘッドライトに純正カスタムパーツのヘッドライトグリル&ヘッドライトベゼルが取り付けられている。
スクランブラー1200XEに標準装備されるハンドガード。デザイン性、質感とも非常に高いクオリティを誇っている。
ステンレス製ベルトが設置されたフューエルタンク。タンク容量は16Lとなっている。XEモデル専用のシンプルなタンクグラフィックがレトロな雰囲気を醸し出している。
シートはベンチタイプのダブルシートを装着している。縫製やその作りに妥協はない。
ルーカステールを思わせるLEDテールライトを装着。ウインカー、ヘッドライト、インジケーターを含め、オールLEDライトが採用されている。
フロントフォークはショーワ製45mm径フルアジャスタブルロングトラベルフォークを装備。ブレーキはブレンボ製ツインM50ラジアルモノブロックキャリパー、フロントホイールはカテゴリー初の21インチ(アドベンチャー仕様のチューブレスタイヤ)を採用。
ロングトラベルのアルミ製スイングアームに新しいオーリンズ製フルアジャスタブルツインスプリング式のリアサスペンションユニットを装備。ホイールトラベルはXEが250mm、XCは200mmとなっている。両モデルともにピギーバッグリザーバー付き。
こちらはスタンダードモデルのスクランブラー1200XC。タンクグラフィックはXEに比べてもさらにシンプルなものになっている。
全世界で1400台限定のボンネビルT120エース。ベースはT120ブラックでペイントスキームをはじめ、数々の専用装備が与えられている。シリアルナンバー付きで、トライアンフモーターサイクルズCEOのNick Bloorと現代のAce CaféオーナーのMark Wilsmoreのサインが入った証明書が付随する。
1959年に誕生したボンネビル製造60周年を記念して製作されたボンネビルT120ダイヤモンドエディション。こちらも全世界900台の限定生産となっている。同じくシリアルナンバー付きで、トライアンフモーターサイクルズCEOのNick Bloorのサインが入った証明書が付随する。
排気量765ccのトライアンフ製3気筒エンジンを2019年シーズンよりMoto2チャンピオンシップにエンジン供給することを受けてプロトタイプのレーサーが展示された。
昨年のEICMAでも展示されたMoto2レーサーのプロトタイプ改良版。詳細は明らかにされていないが、シャーシのベースはデイトナ675である。
Moto2エンジンのベースはこちらのストリートトリプルRSが搭載する765ccの3気筒エンジン。このエンジンをベースにパワー&トルクの大幅な向上が図られている。
10月にドイツで開催された「インターモト2018」で先行して発表された新型のストリートスクランブラー。排気量900ccのボンネビルツインエンジンは最高出力10psアップの65psを実現している。
同じく「インターモト2018」で発表された新型のストリートツイン。エンジンはストリートスクランブラーと同仕様で、ストリートツインはアルミ鍛造ホイールを装備している。
新型ストリートツインの純正カスタムモデル。シートやウインカーなどがカスタムされている。
さらにカスタムペイントが施されたフューエルタンクが装着された新型ストリートツインのカスタムモデル。このカラーも特徴的であるが、まるでランドセルのようなサドルバッグも個性的だ。
タイガー800のプロトタイプがベースのラリー仕様車、トラモンタナ。エンジンはストックながらロングスイングアームにフロントサスペンションなど、足周りを中心にモディファイされている。
タイガーの展示スペースでは純正オプションパーツや純正ウェアを合わせてディスプレイ。
タイガー1200/800の各モデルが専用スペースに展示。新型のスクランブラー1200に注目が集まる中、同時にアドベンチャーモデルのタイガーへの注目も高まっている。
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