第一回 トライアンフ ライディング アカデミー レポート
- 掲載日/2019年02月26日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 写真・文/成田 恒一
初心者からサーキット走行が楽しめる
まさにプレミアムな体験
2019年2月23日(土)、千葉県袖ケ浦市の袖ヶ浦フォレストレースウェイにて「第一回 TRIUMPH RIDING ACADEMY(=TRA)」が開催された。このイベントはサーキットでトライアンフのプレミアムなライディングを体験することができるスペシャルなもので、講師にはライディングアカデミー東京主宰のバイクジャーナリスト、ケニー佐川氏を招き、サーキット走行の基本から実際の走行に至るまでこと細かに講習が行われた。
参加資格はトライアンフのロードスターオーナーに限られるものの、他社メーカーのオーナーには有料レンタルでストリートトリプルとスピードトリプルが用意された。初心者、初級、中級と3つのコースに分けてレッスンが用意されているので、サーキット未経験の方でも問題なし。今回の参加者は18名で、参加費用はスペシャルなランチを含めて2万3800円(税込)、レンタルトライアンフの料金は1万円(税込)とされた。
朝8時の受付後、まずは「サーキットライディングの基本」をテーマに座学が行われた。サーキット走行の基本的な注意点の説明にはじまり、ハングオンフォーム、ライン取り、アクセル&ブレーキ操作について丁寧に説明が行われた。その後、パドックトレーニングでハングオンフォームの説明、ステップ荷重、そして加速、準備、ブレーキング、シフトダウン、コーナリングという5段階アプローチの実践が行われ午前の部は終了。パドック内のレストランでスペシャルなランチをいただき、午後からはコース説明が行われたあと、いよいよサーキット走行開始。初心者、初級、中級のクラスに分かれ、講師の先導車付きで各25分の走行を3セット行うというメニューであった。
パドックトレーニングから参加者の上達は著しく、サーキット走行でも周を重ねるごとにみなスムースなライディングとなり、まさに参加者にとってプレミアムな体験になったこと間違いなし。バイクを手足のように扱い、サーキットでモータースポーツを楽しむことは自身のスキルアップにつながり、結果的には街乗りでの安全走行にもつながる。今後TRAは定期的に開催される予定なので、気になる方はチェックされたし!
開会の挨拶としてトライアンフ モーターサイクルズ ジャパンのシニア マーケティング マネージャー、齊藤氏が登壇。Moto2エンジンの公式サプライヤーとしてトライアンフのロードスターの魅力などが語られた。
冒頭の座学では講師のケニー佐川氏によりサーキット走行の基本が分かりやすく説明された。
参加者の皆さんも講義を真剣に聞き入っている様子。
今回の講師は初心者、初級、中級コースに別れて、左からケニー佐川氏、前田氏、日比氏の3名が担当。
参加マシンはスピードトリプルやデイトナがメイン。レンタルトライアンフにはストリートトリプルS、RS、そしてスピードトリプルRSが用意された。中には発売されたばかりのスピードツインが!
実はこのスピードツインは広報車で、サーキット走行の先導者に使われる予定のマシンとなっている。
パドックトレーニングでは、まずはじめにハングオフフォームの説明が行われた。頭の位置やお尻の位置、膝の開き方やステップ位置など前田講師による見本でフォームを解説。
続いて実際にハングオフフォームを参加者で実践。左右ともにバランスよく練習が行われた。
日比講師が参加者のフォームをチェック。膝は外に開くのではなく、前に押し出すように広げるイメージが大切とのこと。
パドックでの走行で基本を習得。マイクを持ってケニー佐川氏がアドバイスを行う。
休憩後などはタイヤが冷めていないかチェックが必要。冷えたタイヤではグリップ力が落ちるので、ウォーミングアップ走行で必ずタイヤを暖めることを忘れずに。
個別にアドバイスを行うケニー佐川氏。参加者の目も真剣そのもの。
パドックトレーニングの仕上げはU字コースを使ったコーナリングレッスン。こちらは日比講師によるデモラン。
まずは右回りからコーナリングレッスン。このあと左回りのレッスンも行われた。
パドックトレーニングのあとはお待ちかねのスペシャルランチ。みなさんいい笑顔!
パドック内のレストランで通常は扱っていないスペシャルランチ。トライアンフ本国のイギリスにちなんでフィッシュ&チップスが振る舞われた。
ランチタイムでも講師のケニー佐川氏に参加者からライディングについての質問が絶えなかった。
午後からはいよいよサーキット走行のスタート。初心者、初級、中級コースに別れてピットに並ぶ。
スピードツインに乗るのは講師のケニー佐川氏。さぁ25分間のコース走行スタート!
まず最初の5周は講師の先導によりウォーミングアップ。その後、ストレートで安全に1台ずつ順序を入れ替えて講師による追尾チェックが行われた。
周を重ねるごとにみなさんペースアップ。こちらの写真はトライアンフジャパンの齊藤氏。主催者でありつつ、ユーザー目線を確認するべくTRAに参加。
中級クラスのライダーはかなりのスピードでコースを駆け抜けていく。ライディングフォームも決まってます!
ゲストの女性ライダー、インスタグラマーのルリコさん。愛車のデイトナ675で参加!
コーナーの立ち上がりでウィリーを披露するケニー佐川氏。新型スピードツインの戦闘力はかなりのもの。
デイトナ675Rで参加の女性ライダー。パドックトレーニングでも最前列でレッスンに聞き入っていたのが印象的であった。
アウトインアウトのライン取りでコーナーの立ち上がりではイッキに加速!
加速重視のコーナリングで見事なハングオフフォームを披露。
ゲストで参加したモデルのユウさん。サーキット走行は今回で3回目という初級ライダーだが、サーキット走行の基礎から学べて、自分のライディングの間違いに気づけたという。頭で理解して走る大切さを実感できたと話していただいた。
こちらがユウさんの走り。この1日でみるみるうちに上達していった印象だ。
もう一人の女性ゲスト、インスタグラマーのルリコさん。2009年式のデイトナ675を愛車に持つ彼女もライディングアカデミーは初だという。
デイトナやミニバイクでサーキット走行の経験はあるものの、今までは感覚で走っていたというルリコさんだが、TRAに参加し堂々とした走りに!
TRA参加者に主催者からのプレゼント。トライアンフオリジナルのトートバッグにトランプ、カレンダー、コースター、ポスターカタログが贈られた。
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