ファンお待ちかねの新型「DAYTONA(デイトナ) Moto2 765リミテッドエディション」発表
- 掲載日/2019年08月28日
- 写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
Moto2 ファクトリーレーサーに最も近いストリートリーガルモデル
トライアンフモーターサイクルズのスーパースポーツモデル、「DAYTONA(デイトナ) Moto2 765リミテッドエディション」がついに発表された。デイトナファン待望のニューモデルである。今シーズンより、Moto2への公式エンジンサプライヤーとなっているトライアンフだけに、「DAYTONA Moto2 765リミテッドエディション」はMoto2レーサーに最も近いストリートリーガルモデルと言えるだろう。
トライアンフのレースの歴史上、有名な勝利の1つに1966年のデイトナ200マイルがある。T100 Tiger のプロトタイプマシンで優勝を果たしたレースで、DAYTONAの名を生み出した劇的な勝利であった。今年、Moto2世界選手権の公式エンジンサプライヤーとなったことを祝し、「DAYTONA Moto2 765リミテッドエディション」は生み出されたのだ。
なんと言ってもこのモデルは北米で765台、ヨーロッパとアジア地区で765台という限定生産となっており、エディションナンバーがあしらわれたアルミビレットトップヨークが誇らしげである。その心臓部には新型の排気量765ccDAYTONAトリプルエンジン(Moto2派生のアップデート版)が搭載されており、トライアンフ史上最高となる130PS@12,250rpm、 最大トルクは80Nm@9,750 rpmを発揮する。チタン製インレットバルブに強化ピストン、MotoGP仕様DLCコーティング加工ピストンピン、新型カムプロファイル、同じく新型の吸気トランペット、改良されたコンロッドに吸気ポート、クランクとバレル、そして圧縮比も上げられている。このエンジンはStreet Triple RSのエンジンより 600rpm高い回転数を実現し、レッドゾーンは13,250rpmに設定されている。
TIG溶接が美しい新型のArrow製チタンレースマフラーは、迫力のMoto2サウンドが再現されている。また、史上初となるMoto2 Dorna Sports.SLの公式ライセンスを取得している。
シャシーはMoto2開発プロジェクトのベースとなったもので、DAYTONA史上最もダイナミックで俊敏、かつ精密なハンドリングを実現。ブレーキには新型のBrembo製Stylema、タイヤにはトラック対応のPirelli製Diablo Supercorsa SPを、Öhlins製のフロントおよびリアサスペンション(NIX30 43mm径フォーク、TTX36 リアショック)は、前後ともにリバウンド(フル調整)、コンプレッションのセッティングが可能。旧モデルのDAYTONAより、大幅な軽量化も実現してる。
Moto2のオフィシャルブランドロゴを起動画面に表示するフルカラーTFTディスプレイも美しい。走行中でもディスプレイにイージーアクセスを可能にした人間工学に基づいた最新のスイッチキューブを搭載(5方向ジョイスティックコントロール付き)。トラックモードを含む5つのライディングモード、Triumphシフトアシスト(シフトアップ/シフトダウンクイックシフター)を装備。軽量フルカーボンファイバー製のエクステリアにも注目だ。ペイントスキームはMoto2オフィシャルブランドロゴとユニオンジャックをアレンジしたものだ。
そしてこのモデルには35種類以上のトライアンフ純正アクセサリーが用意されており、ユーザーニーズに合わせてカスタマイズ可能。新アクセサリーには、スクローリングLEDインジケーター(グロスブラックアルミキャストボディ)、機械加工のアルミニウム製リアブレーキリザーバー(レーザーエッチングによるブランドロゴ入りのカバー付き)、さらにエンジンおよびフォークプロテクター、リアフェンダーレスキット、TPMS、クイックリリースタンクバッグなどが用意されている。
発売時期は2020年2月が予定されており、メーカー希望小売価格は235万円(消費税10%込)となっている。
関連する記事
-
モデルカタログ
ストリートトリプル 765 RS (2023-)
-
モデルカタログ
ストリートトリプル 765 モト2 エディション (2023-)
-
試乗インプレッション
Moto2エンジンの公式サプライヤーとなるトライアンフの先行開発テスト車をインプレ
-
モデルカタログ
デイトナ モト2 765 (2020-)