Moto2エンジン開発チームが改良を加えた765ccのトリプルエンジンを搭載した新型「STREET TRIPLE RS(ストリートトリプルRS)」発表
- 掲載日/2019年10月08日
- 写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
Moto2直系のストリートリーガルモデル
2019年10月7日(月)、トライアンフのニューモデル、新型「STREET TRIPLE RS(ストリートトリプルRS)」が発表された。2007年に発売されて以来、人気を博してきたストリートトリプル。2017年には排気量675ccのトリプルエンジンから765ccのトリプルエンジンへとアップグレードを果たし、その人気を盤石なものにしたことは記憶に新しいだろう。
新型ストリートトリプルRSには、今シーズンより、Moto2の公式エンジンサプライヤーとなったトライアンフモーターサイクルズのエンジン開発チームが改良を加えたEuro5適合の排気量765ccのトリプルエンジンを搭載し、現行モデルに比べて大幅なパフォーマンスアップが図られている。新型の最大トルクはミッドレンジで9%アップを果たし、79Nm@9,350rpmにまで引き上げられ、同じくミッドレンジの出力は9%増加となり、最高出力123PS(91kW)@11,750rpmを発揮する。これらミッドレンジ強化のため、新型の排気カム、クランクシャフトクラッチ、バランサーの見直しが行われ、これにより慣性を低減させエンジン質量を減らすことに成功。回転慣性が7%減少し、スロットルレスポンスが向上している。
その他、新しいTriumphシフトアシスト(シフトアップ/シフトダウンクイックシフター)を装備し、強化された5 つのライディングモード(ロード、レイン、スポーツ、トラック、ライダー)を搭載している。クラス最軽量となる装備重量188kgを実現し、フロントフォークにはフルアジャスタブルのショーワ製41mm径ビッグピストンフロントフォーク(トラベル量:115mm) 、リアショックにはオーリンズ製フルアジャスタブルSTX40 ピギーバッグリザーバータイプモノショック (リアホイールトラベル:131mm)を装備している。ブレーキにはブレンボ製M50ブレーキ、ピレリ製Diablo Supercorsa SP V3タイヤを装着している。
ストリートトリプルのアイコンであるツインヘッドライトは新型のLEDタイプとなり、よりアグレッシブなフロントマスクを形成。新しいスタイルグラフィックを含むTFTディスプレイは4つのスタイルと4つのカラーから表示スタイルを選択可能。さらにMy Triumph 接続システムが搭載されており、GoProとの相互作用、ターンバイターンナビゲーション、別売の Blutoothモジュールを使えば音楽および電話操作が可能になるという。
カラーバリエーションはマットジェットブラック×アルミニウムシルバー(イエローデカール) とシルバーアイス×ディアブロレッド(アルミニウムシルバーデカール)の2タイプをラインナップ。 新型ストリート トリプルRSのメーカー希望小売価格は、143万7,000 円(10%消費税込)となっており、発売は2019年11月の中旬が予定されている。
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