トライアンフの新型「BONNEVILLE T120 & T100 BUD EKINS Special Edition」に採用されたペイントスキームのオリジナルとは?
- 掲載日/2020年05月19日
- 写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 船場モータース 文/成田 恒一
バド・イーキンスを讃える
スペシャルなT120&T100
昨年のEICMA2019(ミラノショー)でワールドローンチされた新型「BONNEVILLE T120 & T100 BUD EKINS Special Edition」。この2つのモデルは、1960 年代に活躍したプロのスタントマンであり、モトクロスレーサーでもあったバド・イーキンスを讃えた特別なモデルとなっており、映画「大脱走」の中で、友人かつレース仲間でもあった俳優のスティーブ・マックイーンのスタントマンとして、あの有名なバイクの大ジャンプシーンをやってのけたのは、他でもないバド・イーキンス本人であった。
バド・イーキンスを称えた新型「BONNEVILLE T120 & T100 BUD EKINS Special Edition」には、専用の2カラーペイントスキームが採用されており、ハンドペイントのコーチライン、そしてヘリテージロゴが配されている。さらにカリフォルニア「フライング・グローブ」バド・イーキンスのロゴがタンクとフロントフェンダー、サイドパネルに配されている点も大きなポイントとなっている。
ここにバド・イーキンスが当時乗っていた1958年式TR6 Desert Sledがある。
このマシンはビンテージモーターサイクルの殿堂、船場モータース(東大阪市高井田西5-4-35)が独自のルートで手に入れた大変希少なレーサーで、1957年からの5年間、デザートレースのアメリカチャンピオンだったバド・イーキンス本人のウイニングマシンなのだ。また、彼は1965年にはスティーブ・マックイーンとともにヨーロッパレースにも参戦している。
このホワイト&レッドに塗り分けられたフューエルタンクは、まさにバド・イーキンスを象徴するカラーリングで、新型「BONNEVILLE T120 & T100 BUD EKINS Special Edition」のカラーリングにも踏襲されている。TR6 Desert Sledのステアリングヘッドに残る「BudEkins Motocycles」デカールのデザインも、新型のカリフォルニア「フライング・グローブ」バド・イーキンスのものと共通するところがある。
新型「BONNEVILLE T120 & T100 BUD EKINS Special Edition」には、バド・イーキンスの業績についての記述とともに、トライアンフモーターサイクルズCEO、ニック・ブロアー氏とバド・イーキンスの娘、スーザンとドナのサインが入った証明書が付属する。Bonneville T120 Bud Ekins Special Editionのメーカー希望小売価格は156万7,500 円(税込)、Bonneville T100 Bud Ekins Special Editionのメーカー希望小売価格は129万3,500 円(税込)となっている。
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