ドライブレコーダー『EDR-21G』を装備したタイガー1200デザートエディションで、 2020トライアンフ・ナショナル・ラリーin佐久平に行ってきた!
- 掲載日/2020年09月24日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン ミツバサンコーワ 写真・動画・文/小松 男
これから来る!バイク専用ドラレコ波を先取り!!
タクシーや運送トラックなど、運転のプロフェッショナル業界からはじまり、今ではファミリーカーでも装備しているのが普通とまでになったドライブレコーダー(ドラレコ)。数年前にカー用品店のスタッフと話した所、ピット作業を行う大半はドラレコ設置で占められていると言っていたので、その普及スピードが伝わってきます。しかしオートバイ用のドラレコとなるとまだまだこれからといった状況です。
一部ではスマートフォンやアクションカメラを利用して走行シーンを撮るライダーも見受けられますが、そもそもドライブレコーダーとは、事故やトラブルなどのログを残すためという意味が大きく、それはいつ訪れるかわからないものです。なぜ事故が起きたのか、それを残すことは自身の防衛のためでもありますし、長い目で見ればクルマ社会全体の安全性向上につながることでもあります。ですから、今後オートバイへのドラレコ装着も増加すると考えています。ただ現状ですと、まだまだバイク専用のドラレコは少ないため、どれを選べばいいのかわからないというのが、ドラレコを使いたいと考えているライダーの一番の悩みでもあると思います。
そんな中、色々なドラレコを探して見つけ出したのが、ミツバサンコーワのバイク専用ドライブレコーダー『EDR-21G』。そもそもミツバサンコーワは、バイク用ETC機器をはじめ、バイクやクルマの製造部品まで手掛けているメーカーであり、性能や耐久性を信用できるはず。『EDR-21G』は超広角レンズを備えたふたつの高性能カメラ、シャープで明暗に強いSony製センサーを使用していること、GPSを装備していることなどスペック的にも申し分ありません。さらには、手元のスイッチを使うことで任意録画を行うことができ、スマートフォンのアプリと連動させることで、すぐにそのデータも見られるため、アクションカメラ的な使い方をしても楽しそう。
そこで今回は使用テストを兼ねてトライアンフ・タイガー1200デザートエディションに『EDR-21G』を設置し、2020年9月12日に長野県の佐久平にて開催された「2020トライアンフ・ナショナル・ラリー」に参加してきました。その道中で撮ったデータを紹介してゆきましょう。
これは便利かつ楽しい
フロントカメラはフェンダー上部に、リアカメラはテールライト脇にセットしました。紹介している動画は、実際にこのカメラで撮影したものになります。
スイッチはクラッチのマスターシリンダにセットしました。アプリと連動する際や、手動録画を行うことができます。ブルーとレッドのランプで状態を確認します。
ドラレコ用のGPSアンテナです。今回は分かりやすくするために、この位置に取り付けましたが、外から見えない場所にセットすることも可能だと思います。
シート下にドラレコ本体をセットしました。写真はまだ固定する前ですが、Gセンサーの機能があることから、走行の振動で揺れないようにしっかりと固定することが大切です。なお、本体にマイクを内蔵しているので、その点も考慮して場所を決めると良いでしょう。
せっかくなので、ミツバサンコーワの2.0ETCも同時に取り付け。「2.0バージョン」なので、場所によって区間割引が適用されるほか、高速道路のインター外にある道の駅などに立ち寄った際、3時間以内に高速道路に戻れば、“降りずに利用した料金のまま”となります。これは全国23か所の道の駅を対象に実験中。それ以外にもケンタッキー・フライド・チキンでは、2.0ETCを使ったドライブスルー支払いも検証中です(検証参加カード発行会社に限定)。
『EDR-21G』で撮影した動画をチェック!
高速道路を使って、会場近くの佐久平インターまでたどり着きました。途中雨にも降られましたが、現地は青空も見えています!
東京から3時間弱でトライアンフ・ナショナル・ラリーの会場に到着。トライアンフガールたちが手を振ってお出迎え!
高感度性能に優れており、暗いトンネルの中でもばっちり映っています。これならば夜間走行時のトラブルなどもしっかりと記録しておくことができるでしょう。
暗いトンネルから出た際の、リカバリー性能も高いです。明るいところと暗いところ、急に変化してもしっかりと画がついてくるのは、センサー能力の高さの表れです。
バックカメラ視点の動画、前後同時に記録しているので、合わせて見るのも面白いです。グループツーリングで他車の走行シーンを撮影するのも楽しめます。
アプリの機能を紹介
ブルートゥースを使ってスマートフォンのアプリで簡単に記録動画を確認することができます。残しておきたいデータはダウンロードしておくと良いでしょう。
スマートフォンアプリで、記録動画を観ることができます。グループツーリングの途中で、お互いの走行や、走ってきたルートの確認をするなどの活用もできます。
PCでの専用ソフト。カメラの撮影動画の確認や、GPS機能を使っての速度出し、緯度経度なども確認することができます。
GPS機能とマップを連動させることで、どこの道を走った時の動画なのかを確認することができます。ツーリングに出るのが楽しみになりますよ。
オマケ、高速のパーキングエリアで、朝ごはん(明太子おにぎり)をほおばるオジサン(私)。走りだけでない撮影もし、ツーリング記録を残すのも面白いと思います。
実際に使ってみてバイク専用ドラレコどうなのよ!?
今回使用したミツバサンコーワのドラレコは、30秒ずつのファイルを延々と撮り続ける『常時録画』、内蔵するGセンサーによって録画がされる『衝撃録画』、手元のスイッチで任意に撮れる『手動録画』の3パターンとなります。記録メディアはマイクロSDカードで、今回セットした16ギガバイトのメディアの場合、1~1.5時間程度の常時録画を繰り替えし上書き記録しているという感じでした。これはメディアの容量によって左右されるので、例えば一日ツーリングすべてを記録したいのであれば、256ギガなど大容量メディアをセットしておけば良いでしょう。
いい道や、残しておきたいシーンなどは手動録画を行いました。常時録画とは違い、手動録画と衝撃録画は、上書きされず残される仕様になっています。これはかなり使えます。好きなシーンだけ録画して繋ぎ編集するだけでも、ツーリングの思い出を残すことができるでしょう。
私は時々、アクションカメラをバイクに着けて走らせることがあるのですが、その際の問題はバッテリーの残量であったり、どれだけしっかりと固定しても、いつ落とすかわからないという不安が残ります。その点で今回のドラレコを使った走行動画撮影は心配することもなく、気軽に行えるものだったのでメリットを感じました。
ただしあくまでもドライブレコーダーだからということもありますが、録画ファイルが30秒ごとに区切られます。この長さは例えば1分とか5分など任意で設定できるようになれば、なおアクションカメラ的な使い方ができるでしょう。
バイクにしっかりセットされ、バッテリー供給の問題もないこと、前後ふたつの視点を楽しめること、GPS機能を使ったルートログも引き出せること、なによりも何かトラブルがあった際に記録を残しておくことができるという安心感。ミツバサンコーワの『EDR-21G』は、それらのライダーが求めている条件をすべてクリアしたドラレコでした。