トライアンフのロケット3R/ロケット3GTに、ブラックを纏った限定モデルが登場!
- 掲載日/2021年03月09日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/伊藤 康司
異なるブラックスキームの「ROCKET 3 R BLACK」と「ROCKET 3 GT TRIPLE BLACK」が、各モデル世界1000台限定で発売
2021年3月9日(火)、トライアンフモーターサイクルズは限定生産モデルとしてロケット3Rブラック、およびロケット3GTトリプルブラックの2モデルを発表。その名の通り、全身に“黒”を纏った、エレガンスさと迫力が同居する究極のロードスターが誕生した。
【ROCKET 3 R BLACK】
【ROCKET 3 GT TRIPLE BLACK】
遡れば、トライアンフから量産二輪車で世界最大の排気量を誇るロケットIIIが登場したのが2004年。トライアンフのアイデンティティーのひとつである“3気筒エンジン”を強くアピールする、現行バイクでは希少な縦置き配置が採用された。2294ccの排気量や極太の240サイズの後輪に度肝を抜かれたが、その巨体やクルーザー(いわゆるアメリカン)のスタイルからは想像できないほど軽快でスポーティーな走りがバイクファンを驚かせた。
そのロケットIIIが昨年2020年にロケット3としてフルモデルチェンジを敢行。排気量を2458ccに拡大したにもかかわらず、車両重量を初期モデルより40kgもの軽量化を実現。堅牢で軽量なアルミフレームや高性能な足周りはもちろん、4種のライディングモードやトラクションコントロール、コーナリングABSなどライディングをサポートする各種電子デバイスも搭載。さらにクルーズコントロールやキーレスイグニッション、スマートフォンと連携するMyTriumphコネクティビティシステムなどの快適装備も満載している。
その比類なきマッスル・ロードスターである新型ロケット3を、徹底的にブラックアウトして独自のダークスタイルを構築したのが、今回のリミテッドエディションだ。エクステリアの中心であるフューエルタンクは、3Rがマット&グロスのオールブラック、3GTは独自の3シェードブラックにペイントされるが、他のコンポーネントはペイントまたはアルミパーツはアノダイズド(アルマイト)仕上げとなり、共通でブラックを纏う。
その“ブラックアウトぶり”がとにかく徹底している。エンジンやマフラー、ラジエターカウル等の大型パーツはもちろんだが、ライダー/ピリオンのフットレストやステー、ブレーキ&クラッチレバーなどの細部まで、残さず“黒”になっている。とはいえフューエル&ラジエターキャップやタンク上面のステンレス製ベルト、エンジン左面に覗くインテークパイプの造形等にシルバーを残すなど、そのバランスは極めて妙。そしてこの限定モデルにはカーボン製のフロントフェンダーとCNC仕上げのバーエンドミラーも奢られる。
ロケット3Rブラック、およびロケット3GTトリプルブラックは、各モデルで世界1000台限定。そして固有のVIN番号(シリアルナンバー)が記載された証明書が付属する。逞しさを増した特別な1台を手にしたいライダーにとって、目の離せない存在であるのは間違いない。日本での発売は2021年5月が予定されており、3月10日(水)より、全国のトライアンフ正規販売店にて予約受付が開始される。