さまざまなストーリーにより生み出されたトライアンフの今期限定モデル!「Thruxton Ton Up」「Street Twin EC1」「Rocket 3 221」が登場
- 掲載日/2021年11月10日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
今期限定生産のプレミアムモデル
2021年11月9日(火)、トライアンフモーターサイクルズジャパンは、カスタムモデルとして「Thruxton Ton Up」「Street Twin EC1」「Rocket 3 221」の3機種4モデルを発表。これらはそれぞれのストーリーを反映した特別なモデルに仕上げられており、すべて今期限定生産となる。立て続けに魅力的なニューモデルを発表するトライアンフであるが、今回のモデルはその中でもマシンが生み出されたストーリーに着目していただきたい。
【Thruxton Ton Up】
1950年代から60年代にかけてムーブメントとなったバイクとロックを中心としたサブカルチャー「Ton Up Boys」と呼ばれる10代のレーサーと、1969年にマルコルム・アップヒルがマン島TTレースで達成したプロダクションバイク初の100mphのラップレコードにインスパイアされたThruxton RS Ton Up Edition。このモデルには、ハンドペイントのシルバーピンストライプで縁取られたジェットブラックのニーパッドグラフィックが描かれたエーゲンブルーのフューエルタンクにフュージョンホワイトのシートカウル&フロントフェンダーを装備。そのシートカウル&フロントフェンダーにはアイコニックなカーニバルレッドの「100」グラフィックが配されている。サイドパネル、ヘッドライトボディ、リアフェンダーはジェットブラック。さらにマットアルミニウムシルバーのフォークプロテクター&ブラックアウトホイール、エンジンカバー、RSUスプリングもブラックで統一されている。
心臓部にはBonneville 1200ccツインエンジンを搭載しており、最高出力105PS@7,500rpm、4,250rpmの低回転で112Nmの最大トルクを発揮。もちろんEuro5に適合。そのサウンドも魅力的なものにチューニングされている。
フロントフォークはShowa製43mm径フルアジャスタブル倒立ビックピストンフォーク、リアにはピギーバックリザーバー付きのÖhlins製フルアジャスタブルツインリアショックを装備。ブレーキにはBrembo製M50ラジアルモノブロックキャリパー&Brembo製310mm径ダブルフローティングフロントブレーキディスク、リアにNissin製2ピストンフローティングキャリパーが取付けられている。タイヤにはMetzler製Racetec RRタイヤ、シート高は810mmに設定されている。
ライディングモードはロード、レイン、スポーツの3つ、ABSに切替式トラクションコントロール、トルクアシストクラッチ、イモビライザー、シート下にはUSB充電ソケットも装備されている。
【Street Twin EC1 Edition】
ロンドン イーストエンドのカスタムクラシックバイク文化にインスパイアされたStreet Twin EC1。ロンドンの歴史的な通りの郵便番号であるEC1がその名前の由来となっている。
このマシンにはマットアルミニウムシルバー×マットシルバーアイスのフューエルタンクが取付けられ、シルバーのピンストライプ、専用のEC1グラフィック、そしてトライアンフエンブレムが描かれている。マットシルバーアイスのサイドパネルには新しいStreet Twin Limited Editionグラフィックが配され、フロント&リアフェンダーもマットアルミニウムシルバーを採用。その他、10スポークホイール、ヘッドライトボディ、ミラー、エンジンカバーはブラックで統一されている。
搭載されるエンジンは、Euro5に適合した900ccの高トルク型Bonnevilleツインエンジンで、最高出力65PS@7,500rpm、最大トルクは80Nm@3,800 rpmを発揮。フロントフォークは41mm径カートリッジ式フォーク、リアにはプリロード調整可能なツインリアショック、フロントブレーキにはBrembo製4ピストンキャリパーを装備している。タイヤはPirelli製Phantom Sports Comp、シート高は765mmという低シート高を実現している。
もちろんABSと切替式トラクションコントロールを標準装備。ライディングモードはレインおよびロードの2つ、トルクアシストクラッチ、シート下のUSBソケット、イモビライザーも搭載されている。
【Rocket 3 221 Edition】
221Nmという世界最高峰の最大トルクに因んで名づけられたRocket 3 R 221 Special EditionとRocket 3 GT 221 Special Edition。このマシンにはレッドホッパーのフューエルタンクとフロントフェンダーに、フェンダーブラケット、ヘッドライトボディ、フライスクリーン、サイドパネル、リアボディワーク、ラジエーターカウルをブラックで統一し、ソリッドな印象に仕上げられている。
またフューエルタンクの221ニーパッドグラフィックに加え、221Nmの最大トルク、2,458ccエンジン、167PSの最高出力、85.9mmストローク、110.2mmのボア径など、Rocketの並外れた数値をすべてタンク上部のグラフィックに表現されている。フロントフォークにはコンプレッション&リバウント調整可能付きのShowa製47mm径カートリッジ式倒立フォーク、リアにはShowa製フルアジャスタブルピギーバックリザーバーRSUを装備。フロントブレーキには320mm径ダブルディスク&Brembo製Stylema 4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、リアブレーキには、300mm径シングルディスク&Brembo製4ピストンモノブロックキャリパーが取付けられている。
また専用開発された20本スポークホイールは鋳造アルミニウム製、タイヤはAvon製Cobra Chromeを装着。シート高はRモデルが773mm、GTモデルは750mm。フットコントロールはRモデルで2つ、GTモデルで3つの位置に調整可能。
ライディングモードはロード、レイン、スポーツ、およびライダー設定という4つ、コーナリングABSにコーナリングトラクションコントロールも装備している。ディスプレイはフルカラーTFTディスプレイ、My Triumphコネクティビティシステムにも対応している。ライトはオールLEDで、ヘッドライトにはLEDデイタイムランニングライトも搭載。ヒルホールドコントロール、クルーズコントロール、キーレスイグニッションとキーレスステアリングロック、およびシート下のUSB充電ソケットも装備されており、GTモデルではグリップヒーターも搭載されている。