トライアンフ史上最強のストリートトリプル!国内限定100台の旗艦モデル「Street Triple 765 Moto2」も登場!
- 掲載日/2022年11月07日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
大幅なアップデートが施された
2023年モデルのストリートトリプルシリーズ
2022年7月3日(木)、トライアンフモーターサイクルズジャパンは、大幅なアップデートが施された2023年モデルのストリートトリプルシリーズを発表した。STDモデルのStreet Triple 765 R、ホットモデルのStreet Triple 765 RS、そして国内限定100台予定となる旗艦モデルのStreet Triple 765 Moto2が新たに登場した。
その心臓部には大幅な改良が加えられた排気量765ccのトリプルエンジンが搭載されており、最大出力はStreet Triple 765 Rが120ps@11,500rpm、Street Triple 765 RSとStreet Triple 765 Moto2は130ps@12,000rpmを発揮する。3モデルとも低回転域から高回転域までレスポンスが向上し、最大トルクは80Nm@9,500rpmを誇る。圧縮比は12.65:1から13.25:1へと4.7%アップ。新しいピストン、コンロッド、ピストンピンにより圧縮比を高め、高出力化を実現。またバルブとカムシャフトも新しくなり、吸気、燃焼、排気の効率をアップするためバルブリフト量が増加されている。もちろん、トライアンフがこだわるエキゾーストサウンドも魅力的なものにチューニングされている。さらにギアボックス比率の最適化でレスポンスも向上している。
【Street Triple 765 R】
Moto2エンジンからのフィードバックによりパワー、トルク、パフォーマンスが向上。フロントブレーキにはBrembo製M4.32・4ピストンラジアルモノブロックキャリパー、リアにBrembo製シングルピストンスライディングキャリパーを装備。
サスペンションにはShowa製41mm倒立式ビッグピストンフォークとShowa製ピギーバックリザーバーモノショックRSUが取り付けられている。さらに12mm幅広になった新型ハンドルによるライディングポジション(シート高826mm、28mm低いローシートの用意あり)、アグレッシブなスタイリング、最新の電子制御により、Street Triple 765 Rはストリートファイターの新たなスタンダードとなるべく仕上げられている。
カラーはStorm Grey/YellowのグラフィックをあしらったSilver Ice、Storm Grey/Lithium FlameのグラフィックをあしらったCrystal Whiteの2カラーが用意されている。価格は119万5,000~。
Street Triple 765 RS
Street Triple 765 RS は、過去に例を見ない新技術の導入や、シャーシの強化、スタイリングの変更が行われている。シート高は836mmに設定。リアサスペンションリンケージアダプターにより、さらに10mm下げることが可能。
加えてハイスペックなBrembo製Stylema4ピストン ラジアルモノブロック フロントキャリパーとBrembo製MCSスパン&レシオ調整式レバーを装備している。サスペンションにはShowa製41mm倒立式ビッグピストンフォークとオーリンズ製ピギーバックリザーバーRSUをチョイス。タイヤはピレリ製Diablo Supercorsa SP V3を装備。クラストップの130psを発揮するトリプルエンジンにより、新たなベンチマークを確立している。
カラーはBaja Orange/Storm GreyのグラフィックをあしらったSilver Ice、Carbon Black/Aluminium SilverのグラフィックをあしらったCarnival Red、Carbon Black/Aluminium SilverのグラフィックをあしらったCosmic Yellowの3カラーをラインナップ。価格は149万5,000~。
Street Triple 765 Moto2
Street Triple 765 Moto2はレース由来の2つのカラースキームが用意されており、各765台の限定生産となる。RSモデルと同等のパワーとトルクを誇り、クリップオンハンドルバーとオーリンズ製フルアジャスタブルフォーク、同じくオーリンズ製ピギーバックリザーバー式RSUにより、サーキット走行での性能アップが図られている。タイヤはピレリ製Diablo Supercorsa SP V3を装備している。
シート高は839mmで、オプションのローシートにより28mm下げることが可能。RSモデルと同じく、リアサスペンションリンケージアダプターにより、さらに10mm下げることが可能になっている。その他にもカーボン製パーツ、公式Moto2ロゴ、Moto2起動画面、シリアル番号入りトップヨークにより特別なマシンに仕上げられている。
カラーはTriumph Racing Yellow(リアサブフレーム:Aluminium Silver)、とCrystal White(リアサブフレーム:Triumph Racing Yellow)の2カラーが用意されている。価格は189万5,000円となる。
大幅なアップデートを敢行
すべてのモデルに搭載される最新世代のコーナリングABSは、IMUを内蔵した新しいABSモジュレーターのより、どのようなリーンアングルでも最適なブレーキ性能を確保してくれる。また、ABSの介入を最小限に抑えたいライダーのために、サーキット走行に特化した設定も用意されている。さらにコーナリングトラクションコントロールは、連続的にリーンアングルを計算し、最適なスリップ率とトルク制御を確保。4段階の介入レベルを個別に調整可能。介入を最小限に抑えたサーキット走行に特化した設定や、オフにすることも可能になっている。
Street Triple 765 Rには、ロード、レイン、スポーツ、ライダーという4つのライディングモードを搭載。Street Triple 765 RSとStreet Triple 765 Moto2には5つのライディングモードが用意されており、Rモデルのモードに加え、トラックモードを追加。またStreet Triple 756 RSとStreet Triple 765 Moto2には、5インチフルカラーTFTディスプレイが搭載されている。アクセサリーのBluetoothモジュールとMy Triumphアプリを使ってターンバイターン方式のナビゲーションや、電話と音楽の操作が可能になる。Street Triple 756 RSとStreet Triple 765 Moto2にはサーキット走行用のラップタイマーも搭載されている。
最新型アップダウンクイックシフターとスリップ&アシストクラッチもすべてのモデルに標準装備。3モデルともライトはフルLEDを採用。完全新設計の燃料タンクはサイドパネルにより、シャープな印象が強まった。
関連する記事
-
モデルカタログ
ストリートトリプル 765 RS (2023-)
-
モデルカタログ
ストリートトリプル 765 モト2 エディション (2023-)
-
試乗インプレッション
Moto2エンジンの公式サプライヤーとなるトライアンフの先行開発テスト車をインプレ