トライアンフジャパンのSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)参戦記!太陽を追いかけ、日本海の千里浜を目指す!!
- 掲載日/2023年06月02日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン
写真・文/成田 恒一
トライアンフジャパンのメンバー4人が
約500kmを無事完走!
冒険家の風間深志さんが生み出したツーリングイベント、SSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)。ルールは単純明快で、日の出とともに任意に定めた日本列島の東海岸からスタートし、日没までにゴールに設定されている日本海側の石川県・千里浜を目指すというアドベンチャーラリーだ。2013年に第一回目が開催され、初めは130台の参加であったが、今年は1万2,000台ものエントリーを記録し(応募はなんと3万6,000名!)、その人気はとどまるところを知らず、千里浜を目指すライダーは年々爆発的に増加している。
そんなSSTRのスポンサーのひとつであるトライアンフモーターサイクルズジャパンが、ラリー参加を表明!大貫社長を筆頭に4名でチームを組み、2023年5月27日(土)の日の出とともに東京をスタートし、千里浜を目指すことになった。
メンバーは大貫社長、マーケティングの安井さん、エリアマネージャーの平井さんと松本さんの4名で、ロードキャプテンは昨年SSTRに参加経験のある安井さんが担当。日の出前の3時50分に東京都港区海岸のトライアンフモーターサイクルズジャパンに集合し、芝浦ふ頭から日の出となる4時30分にスタート。いよいよ冒険のはじまりだ。
まずは首都高を抜けて中央道に入り、チェックポイントの諏訪湖SAを目指す。途中、チェックポイントに指定されているパーキングエリアやサービスエリアに小まめに立ち寄り、予定通りポイントを獲得していく。天気は絶好のツーリング日和で、早朝は少し肌寒かったが、日が高くなるにつれ、どんどん気温が上昇していく。往復1,000kmのロングツーリングで体力的に不安もあったが、そんな気配は全くなく、チームは順調に距離を重ねていく。
途中、大貫社長に今回のSSTR参加のキッカケについて訪ねてみた。大貫社長曰く、「SSTRの多くのスポンサーにトライアンフも名を連ねているわけですが、一般参加のみなさんが、いったいSSTRのどこに魅力を見出しているのかを、自らの体験として感じてみたかったからです。社内でSSTR参加希望を募ったところ、今回のメンバーがいち早く立候補してくれたんです。決して強制参加ではないですよ(笑)。みんなこの挑戦にワクワクしています」
中央道の松本インターで高速を降り、国道158号でチェックポイントの「道の駅 風穴の里」を目指す。下道を走ると、対向車線にはSSTR帰りのライダーが多く、そのほとんどが手を振って(ヤエー)ぼくたちを応援をしてくれる。
その後、高山市街を抜けてチェックポイントの「道の駅 ななもり清見」で遅めのランチをいただく。名物の飛騨牛に舌鼓を打ち、パワーを充電。そこから東海北陸自動車道の飛騨清見インターで高速に乗り、ユネスコの世界遺産である白川郷に向かう。SSTRはツーリング・ラリーであるが、純粋にバイクツーリングを楽しむこともその醍醐味だと思われる。ポイントを獲得することだけが目的になっては、せっかく遠くまで来たのだからもったいないではないか。ここは観光スポットもしっかりと満喫したい。
再び東海北陸自動車道に乗り、岐阜県を抜けていよいよゴールの石川県が近づいてきた。最後に指定道の駅の「倶利伽羅塾」に立ち寄り、全員無事にポイント獲得条件をクリア。あとは日の入りまでにゴールするのみ。しばしの休憩後、海岸線を走る、のと里山海道でゴールの千里浜なぎさドライブウェイを目指す。日の入りまでは、まだかなり余裕がある。ここまで約500km。バイクツーリングとして考えれば、長かったといえば長かったし、挑戦としての内容の濃さを考えれば、あっという間の1日だったようにも思う。なんとも不思議な行程であった。
今浜インターで、のと里山海道を降り、ついにエンディングとなる千里浜なぎさドライブウェイに突入! 最初の数キロは、びっしりとバイクが止められており(ゴール済みのライダーと、日の入り待ちで、これからゴールを目指すライダーだと思われる)、みんなが手を振ってぼくたちを労ってくれる、渾身の笑顔で……。この一体感こそがSSTR最大の魅力なんだと痛感した。そこには参加者や主催者という立場の違いはなく、ましてや乗っているバイクメーカーやモデルの違いなんてものはなく、そんな垣根は微塵も感じられないバイク乗りとしての純粋な一体感があるのみ。考えてみれば、これは数多くあるバイクの魅力の中でも究極なんじゃないだろうか? SSTR参加者は、きっとこの特別な一体感に魅了されているのだろうと実感した。
チームトライアンフのメンバー、
SSTRをかく語りき
Tiger Sport 660 大貫社長
片道500kmという長距離ツーリングは初だったので正直不安がありました。しかしその不安はすぐに消え、バイクで走る楽しさを実感できました。ゴールのなぎさドライブウェイでは達成の特別感を存分に味わえましたし、全行程を通して今まで経験した事のない達成感を味わう事ができました。
また道すがらすれ違うライダーのほとんどが、手を振ってゴールを目指すライダーを応援してくれていましたので、SSTRは自分で走る楽しさと、参加ライダーの一体感があって初めて完成するイベントである事を実感しました。今回はTiger Sport 660+ツインヘルメット・トップボックス+トライアンフシフトアシストのセットアップで参加しました。トライアンフの3気筒+トライアンフシフトアシストの気持ち良さは最高の一言でした。
Tiger 1200 GT Pro マーケティング安井さん
普段はなかなか気軽に行く事が出来ない遠くの景色を体感でき、道中千里浜に向かうSSTR参加者の皆さんと共有するワクワク感、そしてゴールで迎えた千里浜に沈む夕日が最高でした。
人から聞く話やネットで見る体験談と、自分の目や耳や体が体感する事は、その全てが別次元。主催者も参加者も皆がSSTRを大事にしていることを感じられ、本当に見ると聞くとでは大違いでした。ロングツアラーのTiger 1200 GT Proは実際の重量以上に取り回しが軽く、様々な先進機能により、高速もワインディングも含めた往復1,000kmの旅を快適で楽しいものにしてくれました。
Street Triple 765 RS エリアマネージャー平井さん
久しぶりの長距離で多少の不安はありましたが、道行く先々でSSTR参加者と一緒になることが多く、このイベントに参加している一体感と好天に恵まれた開放的な空間の中、道中美しい景色や自然の風景を楽しむことが出来ました。来年もまた、少しでも多くの方と一緒にトライアンフを通じてこの素晴らしいイベントに参加したいと考えています。
今回は新型ストリートトリプルRSで参加をしました。当初ロードスターで往復1,000㎞の距離を移動することに若干の不安を覚えていましたが、3気筒の気持の良いフィーリングとしなやかな旋回性・ブレーキ性能を存分に味わうことができ、完走後は疲れよりも楽しさと達成感が勝り、もっと乗っていたいとも思うことが出来ました。自社製品ですが、改めて良くできたバイクだと再認識することができました。
Speedmaster エリアマネージャー松本さん
天気も良く、最高の景色の中での走行を満喫することができました。特に辛いと思った場面はなかったですが、強いて言えば長距離ツーリングで不慣れだったため、自分の体力不足を痛感しました。ゴール時の達成感やライダー同士の称え合い、夕日が沈む千里浜の景色には感動しました。相棒のスピードマスターは乗り心地も良く、終始快適に走行することができました。
写真で見るSSTR挑戦記
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