サーキット走行の基礎を学ぶ講習会「トライアンフ・ライディング・アカデミー 2023(TRA)」 レポート
- 掲載日/2023年09月26日
- 取材協力/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 写真・文/成田 恒一
雨の日だからこそ、
丁寧な操作が大切!
2023年9月23日(土)、トライアンフのサーキット講習会「TRIUMPH RIDING ACADEMY 2023(TRA)」が、昨年と同じ茂原ツインサーキット(千葉県茂原市台田640)にて開催された。講師はTRAではお馴染みのライディングアカデミー東京主宰のバイクジャーナリスト、ケニー佐川氏が担当。サーキット走行の基礎知識から安全走行、さらにライディングテクニックのステップアップを目的とした講習が行われた。
TRAの参加資格は2023年に発売された新型ストリートトリプル765オーナーに加え、旧型のストリートトリプル765を含めたロードスターシリーズ(スピードトリプルシリーズ、ストリートトリプルシリーズ、デイトナシリーズ、トライデント660含む)のオーナーで、さらに今回は特別にトライアンフ以外の他メーカーの大型バイク(401cc以上)オーナーの参加も認められた。
イベント当日は生憎の雨模様であったが、合計20名もの参加者が集まり、ウェットコンディションでの転倒が危ぶまれたが、1台の転倒・ケガもなく無事に講習を終えることができた。
朝8時から受付がスタートし、茂原ツインサーキットのレストランで9時からブリーフィング開始。講師陣の紹介から、サーキット走行の基礎知識、雨の日だからこそ重要な丁寧な操作について、加えてライン取りなどの講習が行われた。それからパドックでライディングポジションの確認、コーナリングの5段階アプローチについてのレクチャーが行われ、メインストレートでコーナーアプローチを実践し、午前中はここまで。昼食後、20分間のコース走行を3本行い、16時に終了となった。
まずは、トライアンフモーターサイクルズジャパンのシニアマーケティングマネージャー、山本学さんの挨拶からスタート。安全走行についてのお願いやトライアンフの三気筒エンジンを楽しんでいただきたいという思いが伝えられた。
今回もTRAのメイン講師は、ライディングアカデミー東京主宰のバイクジャーナリスト、ケニー佐川さん(左)が担当。アシスタント講師は中級クラスを担当する日比さん(中)、初級クラスを担当するバイクジャーナリストのノア・セレンさん(右)。
ブリーフィングでは、サーキット走行の基本的なルールやマナー、コースイン、ピットイン、追い抜きについて、そしてウェットコンディションでの注意事項などについての講習が行われた。
日比講師からは、特に雨天走行時の危険なポイントである縁石には絶対に乗らないよう注意が促された。
ノア講師からはコースイン、ピットインの注意点、特に雨の日は前を走るライダーには近づき過ぎず、適度な距離をおくことが安全走行には重要だと語られた。
続いてパドックにてライディングフォームについての講習が行われた。肘は絞らず、適度に広げて力を抜くことが大切!
ブレーキ&クラッチレバーの操作は写真のように2本指が基本。
ステップポイントは母指球のあたりに足を置くことが重要。荷重抜重を考えた爪先立ちのイメージ。
続いてコーナリングの基本である「加速」「準備」「ブレーキング」「シフトダウン」「ステップイン」という5段階アプローチについての講習が行われた。写真は1段階目の加速フォームと5段階目のステップインフォーム。
参加者全員で5段階アプローチのイメージトレーニング。「加速」「準備」「ブレーキング」「シフトダウン」「ステップイン」を体で覚える!
講師陣により細かなフォームチェックが行われた。自然に、そして意識せずフォームを作れるように!
いよいよコースで5段階アプローチの実践。メインストレートに全員集合!
まずは講師陣のお手本をコース脇から参加者の皆さんが食い入るようにその走行をチェック。
加速からコーナリング!ウェットコンディションだけに、みなさん慎重に走行。
ここでもう一度、5段階アプローチについて追加の注意点の説明が行われた。
参加マシンはロードスターモデルのスピードトリプル1200RRや、ボバーTFC、デイトナ765モト2リミテッドエディションなども!
午前の講習が終了し、ここでランチタイム! みなさん、お弁当のお味はいかがでしょうか?
ランチ後、再び座学がスタート。日比講師からはサーキット走行においての下半身の使い方が説明された。
続いてサーキット走行の基本である代表的なフラッグについての講習が行われた。
さぁ午後の講習スタート!初級クラスと中級クラスに分かれてコースイン。
日比講師が先導する中級クラス。雨は相変わらず、しとしと降っている。
ストリートトリプル765モト2エディション、モダンクラシックモデルのスラクストン、トライデント660、ストリートトリプル765RS。
中にはデイトナ675、そして今回は特別にトライアンフ以外の車両も参加OKということでBMWモトラッドのグランドツアラー、K1200GTなども見受けられた。
みなさん、コースと雨天走行にも慣れてきた様子で、周を重ねるごとに上達している様子がうかがえた。
20分間のコース走行後、クラスごとに講師よりチェックポイントなどが伝えられた。
新型ストリートトリプルの体験試乗が20分間のコース走行内で行われた。
佐川さんを先導に新型ストリートトリプルのパフォーマンスを堪能!
本日3本目のコース走行も無事終了! ウェットコンディションながらも、見事に無転倒でのフィッニッシュ!
終了式ではメイン講師の佐川さんから丁寧で柔らかい走りでサーキット走行を満喫いただいている様子が伺えたと労いの言葉が語られた。皆様、本当にお疲れ様でした!
TRA参加者のみなさんにはノベルティとしてTRAオリジナルのロングスリーブTシャツがプレゼントされた。
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