トライアンフの新型モトクロスモデル「TF 250-X」の詳細なスペックが発表!
- 掲載日/2023年11月29日
- 取材協力・写真/トライアンフ モーターサイクルズ ジャパン 文/成田 恒一
クラス最高のパワーウエイトレシオを実現!
2023年11月29日(水)、トライアンフモーターサイクルズジャパンから、新型モトクロスモデル「TF250-X」の詳細なスペックが発表された。トライアンフ チーフ プロダクトマネージャーのスティーブ・サージェント氏は以下のように語っている。
「TF 250-Xの発売は、モトクロス界に新しいバイクを発表するだけではなく、勝利につながるパフォーマンスを提供するという、トライアンフの多大なコミットメントと投資の集大成です。これを達成するために、チャンピオンからアマチュアまで、あらゆるライディングレベルに対応する最も完全なパッケージを提供することに集中しました」
「このバイクは100%トライアンフ製で、世界有数のシャーシとエンジンチームが構想、設計、開発、製造し、レースチャンピオンのエキスパート達がサポートしています。私たちは白紙からスタートし、新しいエンジン、新しいシャーシ、新しいエレクトロニクスを含む、まったく新しいグランドアップデザインを始めました」
搭載されるエンジンは非常にコンパクトかつ超軽量なパフォーマンスレーシング・パワートレイン、コンペティション用4ストローク250ccシングルエンジンで、鍛造アルミニウムピストンとチタンバルブを備えている。ダイヤモンド級のカーボン低摩擦コーティング、軽量マグネシウム製カバー、エクセディ製ベルビルクラッチも装備している。
高度なエンジン管理とそのセッティングは、オプションのMXチューンPROアプリを使い、プログラム可能なエンジン管理システムを通じ、ユーザーがリアルタイムで選択可能なマッピング、リアルタイムのエンジンセンサー・ダッシュボード、ライブ診断機能を使用することができる。
オリジナルアルミ製シャーシは、ツインクレードルの高強度軽量スパインフレームで、性能、質量、柔軟性の最適バランスを実現。マシンの総重量は、このカテゴリーで最高のパワーウェイトレシオを達成している。足回りに目を向けるとKYB製の48mm AOSフォーク、鍛造・削り出し7075-T6アルミニウム製トリプルクランプ、3ウェイピギーバックコイルリアショックを装備。
ブレーキにはブレンボ製ツイン24mmピストン・フローティング・フロントキャリパー、シングル26mmピストン・フローティング・リアキャリパー、ガルファー製フロント260mm、リア220mmディスクが装着されている。D.I.D製のダートスター7000シリーズ・アルミニウム・リムと削り出しアルミニウム・ハブに、ピレリ製スコーピオンMX32ミッドソフト・タイヤを装着。そしてプロテーパー製ACF カーボンコア・バーとODI製ハーフワッフル・ロックオン・グリップがセットされている。
さらにアクラポヴィッチ製フルチタンエキゾーストシステム、XTrigホールショット・アシスト機能、ライダーが選択可能な強化トラクション・コントロールとローンチ・コントロール設定、LEDタコメーターを備えたLC-GPAローンチ・コントロール・モジュール、MXチューンPRO Wi-Fiモジュール、パフォーマンス・グリッパー・シートとシート・カバー、ボディワーク交換キットなどの競技専用アクセサリーも用意されている。
現在、TF 250-Xや、それに続くTF 450-Xの日本国内での販売は未定となっている。エンデューロシリーズに関する詳細な情報は、2024年後半に発表される予定だ。