第9回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポート 「デイトナ660」ショートインプレッションあり!
- 掲載日/2024年05月02日
- 取材協力/日本自動車輸入組合 写真・文/小松 男
英国を代表する名門ブランド「トライアンフ」
魅力あふれるモデルを盛りだくさん用意!!
今年に入ってから、スピード400、スクランブラー400X、デイトナ660、ロケット3とニューモデルラッシュの勢いが止まらないトライアンフ。毎年恒例の第9回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会(2024年4月10日、11日大磯ロングビーチ特設会場にて開催)においても、数多くのモデルが並べられた。
普通自動二輪免許で乗ることができる2台の400モデルはすでに街で多く見かけることからも、日本のマーケットに浸透していることが伝わってくる。今回は第9回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会の中からトライアンフブースを紹介するとともに、デイトナ660のショートインプレッションをお伝えする。
トライアンフ デイトナ660 プチインプレッション
抜群のバランス感。何にでも使え
長く付き合えるスーパースポーツだ!
その昔、デイトナ675というモデルがあった。AMAや英国のスーパースポーツ選手権での活躍の話は日本にも届いており、当時サーキット遊びを始めた頃の私は実車に乗ってみてその扱いやすさ、軽量さに驚き、手に入れたいと本気で悩んだことを今でもよく覚えている。しかし、しばらくしてラインナップから外れてしまい、買っておけば良かったかな。と最近考えていた時に、耳に入ってきたのが新型デイトナ660が登場するというニュースである。だから今回のJAIA試乗会でもトライアンフブースで真っ先に選んだのはデイトナ660だった。
デイトナ660に跨り車体を引き起こすと、まずその“軽さ”に驚かされた。車重は202キロで、こ れはライバルたちと同等の数値ではあるが数値以上に軽く感じられる。エンジンを始動し走り出す。デイトナ660に搭載されるトリプルエンジンはトライデントやタイガースポーツと同系統のものだ。このエンジンのフィーリングがかなり良い。低回転域での扱いやすいトルク感もさることながら7000回転以上回した時の、つき抜けるような伸びが気持ち良いのだ。
ハンドリングも秀逸で狙ったラインをしっかりとトレースすることができる。JAIA試乗会が毎年同会場で開催されることもあり、バイパスとワインディング、市街地を繋ぐテストコースもおおよそ定着しているのだが、今回試乗した6台の中で個人的に最も体に馴染んだのはこのデイトナ660だった。スーパースポーツ選手権のホモロゲモデルほど強烈さは無く、かといってスポーツルックスモデルほどやわな感触でもない。優しくて速いのだ。復活したデイトナ、またも欲しくなってしまった!