VIRGIN TRIUMPH | 第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポート トピックス

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポート

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートのメイン画像

ツイン、トリプル、コンパクトシングル
より取り見取りの『トライアンフ』!

去る2025年4月9日(水)~10日(木)の2日間に渡り大磯ロングビーチ特設会場にて開催された第10回JAIA輸入車二輪車試乗会・展示会。日本へ正規輸入、販売されている世界中のバイクブランドの最新モデルが一堂に会し試乗をすることができるイベントであり、今回もウェブや雑誌媒体など様々なメディア関係者が朝早くから会場へと駆け付けた。ここではイベントの中からトライアンフブースをフューチャーしてご紹介する。

先だって新たなクロスオーバーツーリングモデルであるタイガースポーツ800/660が登場したばかりのトライアンフは、その他伝統のバーチカルツインエンジンを採用したモダンクラシックシリーズ、今回のイベントで試乗も行ったハイパフォーマンスロードスポーツモデル、スピードトリプル1200RSなどを展示。

普通自動二輪免許で乗ることができるスクランブラー400X、スピード400の試乗車が用意されなかったことが残念ではあるが、それでも終始試乗車はすべて出払っている状態が続き、トライアンフの車両の注目度の高さが伝わってきた。それではトライアンフブースの様子とスピードトリプル1200RSのショートインプレッションをお伝えしていこう。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像01

好天に恵まれた第10回JAIA輸入車二輪車試乗会・展示会。トライアンフブースは最新モデルであるタイガースポーツ800/660をはじめ、7モデルの試乗車が用意された。メディアからの注目度も高く、終始車両は試乗に出ていた。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像02

スタイリング的には従来モデルからほぼ変更が見られない新型タイガースポーツ660だが、エンジン特性の見直しやクイックシフター、クルーズコントロールの標準装備など各部アップデートされている。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像03

60年代を連想させるカラーリングに目を奪われる新型スピードツイン900。バーチカルツインエンジンモデルにはさらに大きな排気量のモデルがあるが、これでも必要にして十分なパフォーマンスで、むしろ扱いやすい。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像04

ミドルクラスロードスターとしてエントリー層からも絶大な支持を受けているトライデント660。トリプルエンジンならではのフィーリングを楽しめる上、ファーストトライアンフとしても適したモデルだ。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像05

ブランニューモデルとして登場したばかりのタイガースポーツ800は、スタイリング的にはタイガースポーツ660と大きな差が無いように見えるものの、ストリートトリプルRS系エンジンを採用するなど内容には違いがある。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像06

モダンクラシックシリーズの頂点に君臨する新型スピードツイン1200RS。クラシックな見た目とは裏腹に強烈な走りを楽しめる。フレームワークや足まわりの完成度も高く、本格的なスポーツライディングを楽しめる一台だ。

トライアンフ スピードトリプル1200RS プチインプレッション

流石は英国車! 暴力的とも言える強さを持ちつつ
どこかしらか紳士的な立ち振る舞いを感じる!!

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像07

今回のイベントではデリバリーが始まったばかりの2025年スピードトリプル1200RSに試乗させていただいた。トライアンフにおけるロードスターセグメントのフラッグシップモデルであるスピードトリプル1200RSは2021年に登場し今年マイナーチェンジが施されている。

エンジンスペックを見ると最高出力が3馬力高い183馬力に、最大トルクは3Nm引き上げられ128Nmとされているほか、注目は電子制御式サスペンションが採用されていることである。走り出してすぐに伝わってきたのはスロットル操作に対するレスポンスの従順さだ。今どきのプレミアムスポーツモデルではほとんどがライドバイワイヤシステムを採用しているが、ライディングモードによっては、右手の操作と車体の反応にやや違和感を覚えることもあるのだが、スピードトリプル1200RSはどのライディングモードでもドンピシャについてくる。

しかも強烈なパフォーマンスでありながらも出力特性の制御が秀逸であり、思い通りにパワーを引き出して使うことができるので、必然的に速く走らせることができるのである。新たに採用された電子制御サスペンションもそのエンジンの特性や路面状況に応じてコントロールすることができ、まるで路面に吸い付くかのようなグリップ感をもたらす。手練れであればリアタイヤをスライドさせながらコーナーに進入するような芸当も簡単にできてしまうだろうが、それはクローズドコースのみにしておくべきだ。それでなくとも十二分に、速く、楽しく、気持ちよいのだ。

暴力的とも言えるほどの速さだが、どこかしら紳士的な立ち振る舞いが感じられるのは、さすがは英国車と言ったところだろう。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像08

お家芸の一つであるトリプルエンジンは水冷1160ccで、最高出力は183ps/10750rpm、最大トルクは128Nm/8750rpmと従来よりも強力かつ低い回転で発生させる。素晴らしいパフォーマンスでありながら従順という印象。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像09

スピードトリプルのアイデンティティでもある伝統の二眼ヘッドライトを踏襲。その下には調整可能式のステアリングダンパーが備わっている。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像10

フロントには新たにオーリンズ製43mmフルアジャスタブル倒立フォークを採用。ホイールトラベル量は120mmとされ良く動く。ブレンボのモノブロックキャリパーの制動力、操作感も素晴らしい。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像11

マルチファンクションタイプの5インチフルカラーTFTディスプレイを採用。いくつかの表示を選べるので、自分が視認性が良いと感じたものでセットすると良い。ライディングモード切り替えや各種車両の設定もしやすかった。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像12

シフトアップ/ダウン両方向作動するクイックシフターは標準装備。リアサスペンションはオーリンズ製モノショックRSUで、ゆったりとクルーズするようなシーンから、スポーツライディングまで不満の無い動きを得られる。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像13

バーエンドミラーは後方視界が良い。ハンドルは従来モデルと比べてややワイドで若干高くセットされている。スイッチ類のクリック感もスマート。

第10回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会 トライアンフブースレポートの画像13

シート高は830㎜とリッタークラスのロードスポーツモデルとしては一般的な数値。車体がスリムかつ軽量であることや、車体前方に向かってシェイプされていることから足つき性は悪くない。

バイク買取&乗り換えガイド